パプアニューギニアコーヒーは、南太平洋の島国パプアニューギニアで育つ、個性豊かな高地産コーヒーです。日本ではエチオピアやブラジルほど頻繁に見かける産地ではありませんが、スペシャルティコーヒーの世界では、華やかさとコクをあわせ持つアジア・オセアニア産のコーヒーとして知られています。
パプアニューギニアのコーヒーは、主に山岳地帯で栽培されるアラビカ種が中心です。標高の高い地域、火山性の土壌、豊かな雨量、昼夜の寒暖差などが、コーヒーの甘みや香りを育てます。
味わいは、柑橘やトロピカルフルーツのような明るさ、チョコレートやキャラメルのような甘み、しっかりしたコクが特徴です。ウォッシュド精製の豆では、クリーンで飲みやすい後味を楽しめることもあります。
インドネシアに近い地域にありながら、マンデリンのようなどっしりした大地感だけではなく、中南米のウォッシュドコーヒーに近い透明感や明るさを感じるものもあります。アジア産コーヒーの中でも、少し違った個性を持つ産地です。
この記事では、パプアニューギニアコーヒーの特徴、味わい、主な産地、歴史、選び方、飲み方まで、初心者にもわかりやすく解説します。
第1章:パプアニューギニアコーヒーとは
パプアニューギニアコーヒーとは、パプアニューギニア国内で栽培・生産されるコーヒーのことです。パプアニューギニアは、オーストラリアの北に位置する島国で、ニューギニア島の東半分を中心に構成されています。山岳地帯が多く、地域によってはコーヒー栽培に向いた標高や気候があります。
パプアニューギニアのコーヒーは、主にアラビカ種です。ロブスタも一部で栽培されますが、スペシャルティコーヒーとして注目されるのは、高地で育つアラビカ種が中心です。特に西部高地州や東部高地州、ワギ・バレー、シンブ州などの高地産コーヒーが知られています。
この国のコーヒーづくりには、小規模農家が深く関わっています。多くの農家は、広大な農園ではなく、家の周りや小さな畑でコーヒーを育てます。こうした小規模な「コーヒーガーデン」から集められた豆が、集荷・精製・輸出されることも多いです。
一方で、シグリ農園のように、品質管理の整った大規模農園もあります。こうした農園のコーヒーは、安定した品質やトレーサビリティの面で評価されやすく、日本のコーヒー店でも見かけることがあります。
パプアニューギニアコーヒーの魅力は、華やかさとコクのバランスです。明るい酸味、果実のような香り、チョコレートのような甘み、しっかりしたボディが組み合わさり、飲みごたえがありながら重すぎない味わいになります。
南太平洋の高地で育つコーヒー
パプアニューギニアのコーヒーは、主に高地で育ちます。標高のある山岳地帯では、昼夜の寒暖差によってコーヒーチェリーがゆっくり成熟し、甘みや香りが育ちやすくなります。
火山性の土壌や豊かな雨量も、コーヒーの個性に関わります。南太平洋の自然環境が、パプアニューギニアコーヒーの複雑な味わいを生み出しているといえるでしょう。
アラビカ種が中心の産地
パプアニューギニアでは、アラビカ種が中心に栽培されています。アラビカは、香りや甘み、酸味のバランスを楽しみやすい品種です。
特に高地で育つアラビカは、柑橘や果実のような明るさ、チョコレートのような甘みを持ちやすく、ブラックでも飲みやすいコーヒーになります。
小規模農家と大規模農園の両方がある
パプアニューギニアのコーヒー産業には、小規模農家と大規模農園の両方が関わっています。小規模農家の豆は地域ごとの個性が出やすく、大規模農園の豆は品質が安定しやすい傾向があります。
購入するときは、農園名や生産者グループ名が書かれているかを確認すると、豆の背景がわかりやすくなります。

第2章:パプアニューギニアコーヒーの味の特徴
パプアニューギニアコーヒーの味は、華やかさとコクのバランスが魅力です。アジア産コーヒーというと、インドネシアのマンデリンのようなどっしりした苦味や大地感を思い浮かべる人もいるかもしれません。しかしパプアニューギニアのコーヒーは、それだけではありません。
ウォッシュド精製の高地産アラビカでは、柑橘、赤い果実、トロピカルフルーツ、はちみつ、キャラメル、チョコレートなどのニュアンスを感じることがあります。味わいは明るいですが、軽すぎず、しっかりしたコクもあります。
酸味は、明るくフルーティーに出ることがあります。ただし、エチオピアやケニアのような鋭い酸味というより、甘みやコクと一緒にまとまることが多いです。飲みやすさと個性のバランスがよく、シングルオリジンとしても楽しみやすい産地です。
甘みは、チョコレートやキャラメル、ブラウンシュガーのように表現されることがあります。中煎りではフルーティーさや明るさ、中深煎りでは甘みやコクが前に出やすくなります。
また、パプアニューギニアコーヒーは、後味が比較的クリーンなものも多いです。特にしっかり管理されたウォッシュド精製の豆では、雑味が少なく、すっきりした余韻を楽しめます。
一方で、小規模農家の豆や精製管理にばらつきがある豆では、ワイルドな風味や素朴な印象が出ることもあります。それもパプアニューギニアらしさの一部ですが、初めてなら、農園名や精製方法が明記された豆を選ぶと飲みやすいでしょう。
パプアニューギニアコーヒーは、フルーティーさ、甘み、コクを一杯の中で楽しみたい人に向いたコーヒーです。
柑橘やトロピカルフルーツのような明るさ
パプアニューギニアコーヒーでは、柑橘やトロピカルフルーツのような明るさを感じることがあります。中煎りでは、オレンジ、グレープフルーツ、パイナップル、赤い果実のようなニュアンスが出ることもあります。
華やかさはありますが、酸味だけが目立つというより、甘みやコクと一緒にまとまりやすいのが魅力です。
チョコレートやキャラメルのような甘み
中深煎りのパプアニューギニアコーヒーでは、チョコレートやキャラメルのような甘みが出やすくなります。果実感と甘みのバランスがよく、ブラックでも飲みやすい味になります。
甘みとコクがあるコーヒーを探している人には、とても相性のよい産地です。
しっかりしたコクとクリーンな後味
パプアニューギニアコーヒーは、軽すぎず、しっかりしたコクがあります。ただし、重たくなりすぎず、後味がきれいに抜けるものも多いです。
ウォッシュド精製の豆なら、透明感のある後味を楽しみやすく、食後の一杯や午後の休憩にも合わせやすいです。

第3章:パプアニューギニアコーヒーの主な品種
パプアニューギニアコーヒーでは、さまざまなアラビカ系品種が栽培されています。代表的なものとして、ティピカ系、ブルーマウンテン由来の品種、アルーシャ、ブルボン、カトゥーラなどが挙げられます。
ティピカは、アラビカ種の中でも伝統的な品種です。上品な酸味とやさしい甘みを持ちやすく、パプアニューギニアの高地で育つと、クリーンでバランスのよい味わいになることがあります。
パプアニューギニアの品種を語るうえでよく話題になるのが、ブルーマウンテン由来の系統です。ジャマイカのブルーマウンテンと関係のある品種が伝わったとされ、パプアニューギニアの一部のコーヒーに独自の上品さや甘みを与えているといわれます。
アルーシャは、東アフリカ由来の品種として知られています。果実感や甘みを持ちやすく、パプアニューギニアの高地環境と組み合わさることで、明るく複雑な味わいになることがあります。
ブルボンやカトゥーラも、アラビカ系の品種として見られます。ブルボンは甘みや丸み、カトゥーラはバランスのよさや栽培しやすさが特徴です。農園や地域によって複数の品種が混ざることもあり、その複雑さがパプアニューギニアコーヒーらしい奥行きにつながります。
商品によっては、品種名が細かく書かれていないこともあります。その場合は、産地名、農園名、精製方法、標高、焙煎度を確認すると、味のイメージがしやすくなります。
パプアニューギニアコーヒーは、品種の多様性と高地環境が合わさることで、華やかで奥行きのある味を生み出しているといえるでしょう。
ティピカ系品種
ティピカ系品種は、上品でバランスのよい味わいを持ちやすい品種です。パプアニューギニアの高地で育つと、やさしい甘みやきれいな酸味を楽しめることがあります。
派手すぎず、飲みやすいコーヒーが好きな人に向いた品種です。
ブルーマウンテン由来の品種
パプアニューギニアでは、ブルーマウンテン由来とされる品種が語られることがあります。これにより、上品な甘みやなめらかな口当たりが感じられる豆もあります。
もちろん味は農園や精製によって変わりますが、ブルーマウンテン系の背景を持つことは、パプアニューギニアコーヒーの面白い特徴のひとつです。
アルーシャ・ブルボン・カトゥーラなど
アルーシャ、ブルボン、カトゥーラなども、パプアニューギニアのコーヒーで見られる品種です。アルーシャは果実感、ブルボンは甘み、カトゥーラはバランスのよさが期待できます。
複数の品種が混ざることで、パプアニューギニアらしい複雑な味わいが生まれます。

第4章:パプアニューギニアコーヒーの主な産地
パプアニューギニアコーヒーの主な産地は、高地地方に集中しています。代表的な地域として、西部高地州、東部高地州、ワギ・バレー、シンブ州、ジワカ州、モロベ州などが挙げられます。
西部高地州は、パプアニューギニアのコーヒーを語るうえで重要な地域です。マウントハーゲン周辺やワギ・バレーは、標高が高く、肥沃な土壌に恵まれています。シグリ農園のような有名農園もこの地域にあり、品質の高いウォッシュドコーヒーで知られています。
東部高地州も、重要なコーヒー産地です。ゴロカ周辺はコーヒー産業の中心地のひとつで、アラビカ種の栽培が盛んです。小規模農家や生産者グループの豆も多く、地域ごとの味の違いを楽しめます。
ワギ・バレーは、パプアニューギニアコーヒーの名前と一緒によく見かける地域です。標高のある谷あいで、火山性土壌や豊かな自然環境があり、甘みとコクのあるコーヒーが生まれやすいとされています。
シンブ州やジワカ州も、高地産コーヒーの産地として注目されます。小規模農家が多く、地域ごとの集荷や精製によって品質が変わります。トレーサビリティのある豆なら、その地域らしい個性をより楽しみやすくなります。
モロベ州などでもコーヒー栽培が行われています。標高や品種、精製方法によって味わいは変わるため、産地名だけでなく、農園名や生産者グループ名も確認するとよいでしょう。
パプアニューギニアコーヒーを選ぶときは、西部高地州、東部高地州、ワギ・バレー、シグリ農園などの名前に注目すると、選びやすくなります。
西部高地州
西部高地州は、パプアニューギニアを代表するコーヒー産地のひとつです。マウントハーゲン周辺やワギ・バレーでは、高地産アラビカが育てられています。
シグリ農園のような有名農園もあり、品質管理されたウォッシュドコーヒーを探すなら注目したい地域です。
東部高地州
東部高地州は、ゴロカ周辺を中心にコーヒー栽培が盛んな地域です。高地の気候と火山性土壌により、明るい酸味や甘みを持つコーヒーが期待できます。
小規模農家や生産者グループの豆もあり、パプアニューギニアらしい多様性を感じやすい産地です。
ワギ・バレー
ワギ・バレーは、パプアニューギニアコーヒーの中でもよく知られる地域です。標高のある谷あいで、甘み、コク、クリーンな後味を持つ豆が生まれやすい環境があります。
シグリ農園などの名前と一緒に見かけることも多く、初めてパプアニューギニアコーヒーを選ぶときのよい入口になります。

第5章:パプアニューギニアコーヒーの歴史
パプアニューギニアのコーヒー栽培は、20世紀に入ってから本格的に広がりました。現在では、コーヒーは国の重要な輸出農産物のひとつであり、多くの小規模農家の暮らしを支える作物になっています。
パプアニューギニアのコーヒーが特徴的なのは、大規模な単一農園だけでなく、小規模農家の生産がとても大きな役割を持っていることです。多くの農家は、家族単位でコーヒーを育て、収穫したチェリーやパーチメントを集荷所や精製所に持ち込みます。
そのため、品質管理には課題もあります。小規模農家ごとに収穫や乾燥の方法が違うため、豆の品質にばらつきが出ることがあります。一方で、うまく管理されたロットでは、地域の個性がよく出た魅力的なコーヒーになります。
また、パプアニューギニアには、品質管理の整った農園や精製所も存在します。シグリ農園のような有名農園では、ウォッシュド精製や選別が丁寧に行われ、安定した品質の豆が生産されています。こうした農園の存在が、パプアニューギニアコーヒーの評価を支えてきました。
近年は、トレーサビリティやスペシャルティ品質への関心も高まっています。農園名、生産者グループ、精製方法、標高などの情報が明記された豆が増え、より選びやすくなっています。
パプアニューギニアコーヒーの歴史は、高地の小規模農家と品質管理された農園の両方が支えてきた歴史です。素朴さと洗練さが同居するところに、この産地の面白さがあります。
コーヒー栽培の始まり
パプアニューギニアでのコーヒー栽培は、20世紀以降に本格化しました。高地の気候がアラビカ栽培に向いていたことから、コーヒーは重要な農産物として広がっていきました。
現在では、コーヒーは多くの農家にとって大切な現金収入源になっています。
高地農業としての広がり
パプアニューギニアでは、山岳地帯の農家がコーヒーを栽培することが多くあります。家の周りの小さな畑で育てられることもあり、地域の暮らしと深く結びついています。
このような小規模な生産が、パプアニューギニアコーヒーの多様性につながっています。
小規模農家と輸出産業としての重要性
パプアニューギニアでは、小規模農家がコーヒー産業を支える重要な存在です。コーヒーは国内の輸出農産物としても大きな役割を持ち、多くの家庭の収入に関わっています。
一杯のコーヒーの背景に、多くの小規模農家の手仕事があることが、パプアニューギニアコーヒーの大きな特徴です。

第6章:パプアニューギニアコーヒーはどんな人におすすめ?
パプアニューギニアコーヒーは、華やかさとコクの両方を楽しみたい人におすすめです。柑橘や果実のような明るさがありながら、チョコレートやキャラメルのような甘み、しっかりしたボディも感じられるため、軽すぎず重すぎないバランスがあります。
まずおすすめしたいのは、フルーティーなコーヒーは好きだけれど、酸味だけが強いものは苦手な人です。パプアニューギニアコーヒーの酸味は明るく出ることがありますが、甘みやコクと一緒にまとまりやすく、飲みやすい印象になりやすいです。
次に、中南米系のウォッシュドコーヒーが好きな人にも向いています。パプアニューギニアのウォッシュド精製の豆は、クリーンな後味やバランスのよさを持つものがあります。グアテマラやコスタリカのような、甘みと酸味のバランスがよいコーヒーが好きな人には、親しみやすく感じられるでしょう。
また、インドネシア系の重厚なコーヒーよりも、少し軽やかなアジア産を試したい人にもおすすめです。パプアニューギニアは地理的にはインドネシアに近いですが、味わいは必ずしもマンデリンのようにどっしりしているわけではありません。より明るく、クリーンで、果実感を楽しめる豆もあります。
シングルオリジンの飲み比べが好きな人にも向いています。西部高地州、東部高地州、ワギ・バレー、シグリ農園、シンブ州など、産地や農園によって味わいが変わります。ラベルの情報を見ながら選ぶと、同じパプアニューギニア産でも違いを感じやすくなります。
一方で、深煎りの強い苦味や重厚なコクだけを求める人には、少し明るく感じることもあります。その場合は、中深煎りから深煎りの豆を選ぶと、チョコレート感やコクが出やすくなります。
パプアニューギニアコーヒーは、華やかさ、甘み、コク、クリーンな後味をバランスよく楽しめるコーヒーです。いつものアジア産コーヒーとは少し違う一杯を探している人に、ぜひ試してほしい産地です。
華やかさとコクの両方を楽しみたい人
パプアニューギニアコーヒーは、果実のような明るさと、チョコレートのような甘みをあわせ持つことがあります。軽やかすぎず、しっかりした飲みごたえもあるため、バランスのよいコーヒーが好きな人に向いています。
酸味、甘み、コクのどれか一つだけではなく、全体のまとまりを楽しみたい人におすすめです。
中南米系のクリーンなコーヒーが好きな人
ウォッシュド精製のパプアニューギニアコーヒーは、後味がきれいで、飲みやすいものがあります。グアテマラやコスタリカのような、甘みと酸味のバランスがよいコーヒーが好きな人にも合いやすいです。
アジア産でありながら、クリーンな印象を楽しめることが大きな魅力です。
インドネシア系より軽やかなアジア産を試したい人
インドネシアのマンデリンは、重厚なコクや大地感が魅力です。一方、パプアニューギニアコーヒーは、より明るく、フルーティーで、後味がすっきりしたものもあります。
アジア産コーヒーの中でも、重すぎない味を探している人に向いています。

第7章:パプアニューギニアコーヒーの選び方
パプアニューギニアコーヒーを選ぶときは、まず産地名を確認しましょう。西部高地州、東部高地州、ワギ・バレー、シンブ州、ジワカ州などの地域名が書かれている豆は、味の背景を想像しやすくなります。
初めてなら、ワギ・バレーやシグリ農園のように、産地や農園名がはっきりした豆がおすすめです。品質管理が比較的わかりやすく、ウォッシュド精製のクリーンな味わいを楽しみやすいからです。
次に、精製方法を確認しましょう。パプアニューギニアではウォッシュド精製の豆がよく見られます。ウォッシュドは、果肉を取り除いてから発酵・水洗い・乾燥を行う方法で、クリーンな後味や明るい酸味を感じやすくなります。
一方で、近年はナチュラル精製やハニー精製など、果実感を強めるプロセスに取り組む生産者もいます。フルーティーさを楽しみたいなら、精製方法に注目すると選びやすくなります。
農園名や生産者グループ名も重要です。シグリ農園、キメル農園、アロカラ、シンブ州の生産者グループなど、名前が明記されている豆は、品質や背景を確認しやすくなります。小規模農家の豆でも、集荷や精製の管理がしっかりしていれば、魅力的な味わいになります。
焙煎度は、飲み方に合わせて選びましょう。中煎りなら柑橘や果実のような明るさ、中深煎りならチョコレートやキャラメルのような甘み、深煎りならビター感やコクが出やすくなります。
初めて飲むなら、中煎りから中深煎りがおすすめです。パプアニューギニアらしいフルーティーさとコクの両方を感じやすいからです。
産地名を確認する
パプアニューギニアコーヒーを選ぶときは、国名だけでなく、地域名にも注目しましょう。西部高地州、東部高地州、ワギ・バレー、シンブ州、ジワカ州などの表記があると、味の方向性を想像しやすくなります。
特にワギ・バレーやシグリ農園は、日本でも見かけることがあるため、初めての人にも選びやすいです。
精製方法を見る
ウォッシュド精製の豆は、クリーンで明るい味わいになりやすいです。パプアニューギニアコーヒーの魅力を知るなら、まずウォッシュドから試すのもよいでしょう。
より果実感を楽しみたい場合は、ナチュラルやハニー精製の豆を探してみるのもおすすめです。
農園名や生産者グループを確認する
パプアニューギニアコーヒーは、小規模農家の豆と大規模農園の豆の両方があります。農園名や生産者グループ名が書かれていると、品質や背景を理解しやすくなります。
情報が多い豆ほど、味のイメージを持って選びやすいです。

第8章:パプアニューギニアコーヒーのおすすめの飲み方
パプアニューギニアコーヒーは、香りと甘みを活かす飲み方がおすすめです。特にウォッシュド精製の中煎りから中深煎りは、ハンドドリップで淹れると、果実感やチョコレート感をバランスよく楽しめます。
まず試したいのは、ハンドドリップです。中煎りなら、柑橘やトロピカルフルーツのような明るさを感じやすくなります。お湯の温度は高すぎると苦味が出やすいため、少し落ち着いた温度でゆっくり抽出すると、甘みと酸味のバランスが整いやすいです。
中深煎りの豆なら、チョコレートやキャラメルのような甘みが前に出ます。ブラックでも飲みやすく、酸味が強すぎるコーヒーが苦手な人にも受け入れやすい味になります。
カフェオレにする場合は、中深煎りから深煎りが向いています。パプアニューギニアコーヒーはコクもあるため、ミルクを加えても味がぼやけにくいです。チョコレート感のある豆なら、まろやかで甘みのあるカフェオレになります。
アイスコーヒーにもおすすめです。中煎りから中深煎りを少し濃いめに抽出して氷で急冷すると、すっきりした後味と果実感が楽しめます。深煎りなら、しっかりしたコクのあるアイスコーヒーになります。
フレンチプレスで淹れると、パプアニューギニアコーヒーのボディや甘みをより感じやすくなります。ペーパードリップではクリーンさ、フレンチプレスでは厚みを楽しめるので、好みに合わせて使い分けるとよいでしょう。
パプアニューギニアコーヒーは、ブラックで香りを楽しむのも、ミルクと合わせて甘みを引き出すのもよいコーヒーです。焙煎度に合わせて、飲み方を変えてみましょう。
ハンドドリップで香りを楽しむ
パプアニューギニアコーヒーは、ハンドドリップで香りを楽しむのに向いています。中煎りなら柑橘や果実感、中深煎りならチョコレートやキャラメルのような甘みが出やすいです。
抽出は濃くしすぎず、香りと後味のバランスを意識するとよいでしょう。
中煎りでフルーティーさを引き出す
中煎りのパプアニューギニアコーヒーは、果実感や明るさを楽しみやすいです。柑橘、赤い果実、トロピカルフルーツのようなニュアンスを感じることがあります。
華やかさを楽しみたいなら、中煎りを選ぶのがおすすめです。
中深煎りでチョコレート感を楽しむ
中深煎りでは、チョコレートやキャラメルのような甘み、しっかりしたコクが出やすくなります。酸味が穏やかになり、ブラックでもミルク入りでも楽しみやすい味になります。
はじめて飲むなら、中深煎りはとても扱いやすい焙煎度です。

第9章:他のアジア・オセアニア産コーヒーとの違い
パプアニューギニアコーヒーは、アジア・オセアニア産の中でも独自の立ち位置があります。インドネシアに近い地域にありながら、味わいは必ずしも重厚で土っぽい方向だけではなく、明るさやクリーンさを楽しめるものも多いです。
インドネシアコーヒーは、マンデリンに代表されるように、重厚なコクやスパイス感、大地を思わせる風味が魅力です。パプアニューギニアコーヒーもコクはありますが、インドネシアほど重くならず、柑橘や果実感、クリーンな後味を持つ豆もあります。
東ティモールコーヒーとは、同じ島しょ部・高地産コーヒーとして共通点があります。東ティモールはやさしい甘みと穏やかな酸味、ナッツやチョコレート感が魅力です。パプアニューギニアは、それに加えてより華やかな果実感やしっかりしたボディを感じることがあります。
オーストラリアコーヒーとは、地理的には近いものの、生産背景が大きく異なります。オーストラリアは小規模ながら近代的な農園管理や国内消費との結びつきが強い産地です。一方、パプアニューギニアは小規模農家と輸出産業が大きな役割を持ち、より多様でワイルドな個性があります。
ネパールコーヒーは、ヒマラヤ山麓の高地産アラビカとして、やさしい甘みとすっきりした後味が特徴です。パプアニューギニアは、ネパールよりも果実感やボディが強く出ることがあり、より飲みごたえのある印象になりやすいです。
アジア・オセアニア産を飲み比べるなら、インドネシアは重厚、東ティモールはやさしいバランス、オーストラリアはクリーンで現代的、ネパールはすっきり、パプアニューギニアは華やかさとコクの両立と考えると選びやすくなります。
パプアニューギニアコーヒーは、アジア産らしい飲みごたえを持ちながら、クリーンさや果実感も楽しめる、飲み比べに向いた産地です。
インドネシアコーヒーとの違い
インドネシアコーヒーは、重厚なコクや大地感が魅力です。マンデリンのように、深煎りでどっしり楽しむタイプも多くあります。
パプアニューギニアコーヒーは、同じ周辺地域でありながら、より明るくクリーンな印象を持つものがあります。重さだけでなく、果実感も楽しみたい人に向いています。
東ティモールコーヒーとの違い
東ティモールコーヒーは、やさしい甘みと穏やかな酸味、ナッツやチョコレートのようなコクが特徴です。
パプアニューギニアコーヒーは、それよりも華やかさやボディが強く出ることがあります。やさしい飲みやすさなら東ティモール、華やかさと飲みごたえならパプアニューギニアという選び方ができます。
ネパールコーヒーとの違い
ネパールコーヒーは、ヒマラヤ山麓の高地で育つ、すっきりした飲みやすいコーヒーです。ナッツやチョコレートのような甘みと、穏やかな酸味が魅力です。
パプアニューギニアコーヒーは、より果実感やコクがはっきりしやすく、シングルオリジンとして飲み比べる楽しさがあります。

第10章:まとめ
パプアニューギニアコーヒーは、南太平洋の高地で育つ、華やかさとコクをあわせ持つコーヒーです。主にアラビカ種が栽培され、ウォッシュド精製によるクリーンな味わいの豆も多く見られます。
味わいは、柑橘やトロピカルフルーツのような明るさ、チョコレートやキャラメルのような甘み、しっかりしたコクが特徴です。アジア産でありながら、インドネシアのような重厚さだけでなく、中南米のような透明感やバランスを感じられる豆もあります。
主な産地としては、西部高地州、東部高地州、ワギ・バレー、シンブ州、ジワカ州、モロベ州などがあります。シグリ農園のような有名農園や、小規模農家による個性的なロットにも注目です。
選ぶときは、産地名、農園名、生産者グループ、精製方法、焙煎度を確認しましょう。初めてなら、ウォッシュド精製の中煎りから中深煎りがおすすめです。
飲み方は、ハンドドリップで香りを楽しむのが基本です。中煎りならフルーティーさ、中深煎りならチョコレート感、深煎りならミルクと合わせたコクを楽しめます。
パプアニューギニアコーヒーは、華やかさ、甘み、コク、クリーンな後味を一杯で楽しめる魅力的な産地です。いつものアジア産コーヒーとは少し違う一杯を探しているなら、ぜひ試してみてください。

