プランジャーポットとは、コーヒー粉をお湯に浸し、金属フィルター付きのプランジャーを押し下げて抽出する器具です。フレンチプレスとほぼ同じ意味で使われることが多く、コーヒーオイルや豆の風味をしっかり楽しめる抽出方法として知られています。

ペーパーフィルターを使わないため、コーヒーのコクやボディが出やすく、豆の甘みや香りをダイレクトに感じやすいのが特徴です。一方で、微粉が残りやすく、粉っぽさや濁りが出ることもあります。仕組みと使い方を知っておくと、プランジャーポットならではの味を上手に楽しめます。

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  1. プランジャーポットとは?
    1. フレンチプレスと同じ器具として使われることが多い
    2. 粉をお湯に浸してから押し下げる抽出器具
    3. ペーパーフィルターを使わないのが特徴
  2. プランジャーポットの仕組み
    1. ガラスやステンレスの容器に粉と湯を入れる
    2. 金属フィルター付きのプランジャーでこす
    3. コーヒーオイルや微粉も抽出されやすい
  3. プランジャーポットとフレンチプレスの違い
    1. 呼び方が違うだけで基本構造は同じ
    2. 国や店によって表記が変わる
    3. ティープレスとして使われることもある
  4. プランジャーポットで淹れるコーヒーの味
    1. コクとボディが出やすい
    2. 豆の甘みや香りを感じやすい
    3. 微粉によるざらつきが出ることもある
  5. プランジャーポットに向いている豆
    1. 中煎りから深煎りが使いやすい
    2. 浅煎りは湯温と時間を調整する
    3. シングルオリジンの個性も楽しめる
  6. プランジャーポットに向いている挽き目
    1. 粗挽きが基本
    2. 細かすぎると濁りやすい
    3. 粗すぎると味が薄くなりやすい
  7. プランジャーポットの基本レシピ
    1. 粉量と湯量の目安
    2. 抽出時間の目安
    3. 押し下げるタイミング
  8. プランジャーポットの淹れ方
    1. 器具を温める
    2. 粉と湯を入れて蒸らす
    3. ゆっくりプランジャーを下げる
  9. おいしく淹れるコツ
    1. 湯温を調整する
    2. 混ぜすぎない
    3. 抽出後はすぐカップに移す
  10. プランジャーポットのメリット
    1. 味がしっかり出る
    2. 手順がシンプル
    3. ペーパー不要で繰り返し使える
  11. プランジャーポットのデメリット
    1. 微粉が残りやすい
    2. 後片付けに手間がかかる
    3. 保温しすぎると味が濃くなる
  12. プランジャーポットの選び方
    1. 容量で選ぶ
    2. 素材で選ぶ
    3. フィルターの作りを見る
  13. プランジャーポットのお手入れ
    1. 使用後はすぐ洗う
    2. フィルター部分を分解して洗う
    3. コーヒーオイルのにおい残りに注意
  14. プランジャーポットで紅茶やハーブティーを淹れる
    1. 茶葉にも使える
    2. コーヒー用と分けると香り移りを防げる
    3. 抽出時間は飲み物に合わせる
  15. プランジャーポットで失敗しやすいポイント
    1. 味が薄い
    2. 苦い・渋い
    3. 粉っぽい
  16. プランジャーポットが向いている人
    1. コクのあるコーヒーが好きな人
    2. 抽出を簡単にしたい人
    3. 豆の個性をしっかり味わいたい人
  17. プランジャーポットのまとめ
    1. 浸漬式でしっかり抽出できる器具
    2. 粗挽きと時間管理が大切
    3. コクと香りを楽しみたい人に向いている

プランジャーポットとは?

フレンチプレスと同じ器具として使われることが多い

プランジャーポットは、一般的にフレンチプレスと同じ器具を指すことが多い言葉です。円筒形の容器にコーヒー粉とお湯を入れ、一定時間浸したあと、金属フィルター付きの棒を押し下げて粉を分離します。

日本では「フレンチプレス」という呼び方のほうがよく知られていますが、「プランジャーポット」「コーヒープレス」「カフェプレス」と呼ばれることもあります。名称は違っても、基本的な仕組みはほぼ同じです。

粉をお湯に浸してから押し下げる抽出器具

プランジャーポットは、コーヒー粉をお湯に浸して抽出する浸漬式の器具です。ドリップのようにお湯を通過させるのではなく、粉全体をお湯に浸すため、成分が均一に出やすい特徴があります。

抽出が終わったら、プランジャーをゆっくり押し下げ、粉を底に沈めます。あとは上澄みのコーヒーをカップに注ぐだけなので、手順は比較的シンプルです。

ペーパーフィルターを使わないのが特徴

プランジャーポットでは、ペーパーフィルターを使わず、金属フィルターで粉をこします。そのため、紙に吸着されやすいコーヒーオイルもカップに入りやすくなります。

このオイル感が、プランジャーポットらしいコクやなめらかな口当たりにつながります。一方で、細かい粉も通りやすいため、飲み終わりに少し粉っぽさを感じることがあります。

カウンターでハンドドリップするイラスト

プランジャーポットの仕組み

ガラスやステンレスの容器に粉と湯を入れる

プランジャーポットは、ガラスやステンレスなどの容器にコーヒー粉とお湯を入れて使います。容器の中で粉とお湯がしっかり触れ合うことで、コーヒーの成分が抽出されます。

ガラス製は抽出中の様子が見えやすく、ステンレス製は保温性や耐久性に優れています。どちらを選ぶかは、見た目、扱いやすさ、保温性の好みによって変わります。

金属フィルター付きのプランジャーでこす

抽出が終わったら、ふたに付いたプランジャーをゆっくり押し下げます。プランジャーの先には金属フィルターが付いていて、コーヒー液と粉を分ける役割をします。

強く押しすぎると微粉が舞い上がったり、雑味が出やすくなったりすることがあります。力を入れすぎず、一定の速度で静かに下げるのがポイントです。

コーヒーオイルや微粉も抽出されやすい

金属フィルターは、ペーパーフィルターよりも目が粗いため、コーヒーオイルや微粉がカップに入りやすいです。これにより、厚みのある味やボディを感じやすくなります。

一方で、すっきり透明感のある味を好む人には、少し重く感じられる場合があります。プランジャーポットは、クリーンさよりも豆の成分をしっかり味わう抽出器具と考えるとわかりやすいです。

焙煎士がコーヒー豆を焙煎するイラスト

プランジャーポットとフレンチプレスの違い

呼び方が違うだけで基本構造は同じ

プランジャーポットとフレンチプレスは、基本的には同じ器具を指すことが多いです。どちらも、容器に粉とお湯を入れ、金属フィルター付きのプランジャーで粉を押し下げて抽出します。

商品名やブランドによって呼び方が違うだけで、使い方や味の傾向は大きく変わりません。購入するときは、名称よりも容量やフィルターの作り、洗いやすさを確認するとよいです。

国や店によって表記が変わる

海外では、フレンチプレス、プレスポット、コーヒープレス、プランジャーなど、さまざまな呼び方があります。日本でも、販売店やメーカーによって表記が変わることがあります。

「プランジャーポット」と書かれていても、フレンチプレスとして使える器具であることがほとんどです。迷ったときは、金属フィルター付きの押し下げ式器具かどうかを見れば判断しやすいです。

ティープレスとして使われることもある

プランジャーポットは、コーヒーだけでなく紅茶やハーブティーに使われることもあります。茶葉をお湯に浸し、プランジャーでこして注ぐため、使い方はコーヒーと似ています。

ただし、コーヒーの香りや油分は器具に残りやすいです。紅茶やハーブティーにも使う場合は、コーヒー用と分けるか、使用後にしっかり洗うと香り移りを防ぎやすくなります。

コーヒーを手に街を歩くイラスト

プランジャーポットで淹れるコーヒーの味

コクとボディが出やすい

プランジャーポットで淹れたコーヒーは、コクとボディが出やすいのが特徴です。ペーパーフィルターを通さないため、コーヒーオイルや細かな成分がカップに入り、厚みのある味になります。

口当たりはしっかりしていて、豆の持つ甘みや余韻を感じやすいです。軽くすっきりした味よりも、存在感のあるコーヒーを楽しみたい人に向いています。

豆の甘みや香りを感じやすい

プランジャーポットは、粉全体をお湯に浸して抽出するため、豆の甘みや香りを感じやすい方法です。抽出の手順がシンプルなので、豆そのものの個性が出やすくなります。

ナッツやチョコレートのような香ばしさ、果実のような甘み、深煎りのコクなども感じ取りやすいです。豆の違いをゆっくり楽しみたいときにも向いています。

微粉によるざらつきが出ることもある

プランジャーポットでは、金属フィルターを細かい粉が通り抜けることがあります。そのため、カップの底に微粉が沈んだり、飲み終わりにざらつきを感じたりすることがあります。

この質感を「豆らしさ」として好む人もいれば、濁りとして苦手に感じる人もいます。微粉を減らしたい場合は、粗めに挽く、注ぐときに最後まで注ぎ切らない、挽き目のそろったミルを使うなどの工夫が役立ちます。

コーヒー豆を丁寧に選別するイラスト

プランジャーポットに向いている豆

中煎りから深煎りが使いやすい

プランジャーポットには、中煎りから深煎りの豆が使いやすいです。中煎りでは甘みと香りのバランスが出やすく、深煎りではコクや苦味をしっかり楽しめます。

金属フィルターによってオイル感が出やすいため、ナッツ、チョコレート、カラメルのような風味を持つ豆と相性がよいです。毎日飲むコーヒーとしても扱いやすいでしょう。

浅煎りは湯温と時間を調整する

浅煎りの豆もプランジャーポットで楽しめますが、抽出不足になると酸味だけが目立つことがあります。浅煎りは豆が硬く、成分が出にくいことがあるため、湯温や抽出時間を調整するとよいです。

湯温をやや高めにしたり、抽出時間を少し長めにしたりすると、甘みや香りが出やすくなります。酸味を生かしながらも、薄くならないように調整することが大切です。

シングルオリジンの個性も楽しめる

プランジャーポットは、シングルオリジンの個性を楽しむ抽出にも向いています。粉全体をお湯に浸すため、抽出が比較的安定し、豆の香りや甘みを素直に感じやすいです。

エチオピアの華やかさ、ブラジルのナッツ感、グアテマラの甘みとコクなど、産地ごとの違いも楽しめます。ペーパー抽出とは違う厚みのある味で、同じ豆を飲み比べるのもおすすめです。

カフェでコーヒーと仕事を楽しむイラスト

プランジャーポットに向いている挽き目

粗挽きが基本

プランジャーポットでは、粗挽きが基本です。粉を数分間お湯に浸すため、細かく挽きすぎると成分が出すぎて、苦味や渋みが強くなりやすいからです。

粗挽きにすると、抽出がゆっくり進み、味が重くなりすぎるのを防ぎやすくなります。目安としては、ハンドドリップよりもやや粗め、ざらめ砂糖に近い粒度をイメージするとよいです。

細かすぎると濁りやすい

挽き目が細かすぎると、金属フィルターを通り抜ける微粉が増え、コーヒーが濁りやすくなります。カップの底に粉が沈み、口当たりがざらつく原因にもなります。

また、抽出が進みすぎて苦味や渋みが出やすくなることもあります。プランジャーを押し下げるときに抵抗が強い場合は、粉が細かすぎる可能性があります。

粗すぎると味が薄くなりやすい

一方で、粗すぎる挽き目では、成分が十分に出ず、味が薄く感じられることがあります。香りはあるのにコクが弱い、酸味だけが軽く出る、後味が物足りないと感じる場合があります。

味が薄いときは、挽き目を少し細かくする、抽出時間を長くする、粉量を増やすなどの調整が有効です。プランジャーポットでは、挽き目と時間のバランスが味を大きく左右します。

コーヒー豆と温かいコーヒーカップのイラスト

プランジャーポットの基本レシピ

粉量と湯量の目安

プランジャーポットの基本レシピは、コーヒー粉10gに対してお湯150ml前後を目安にするとわかりやすいです。しっかりした味が好きなら粉を少し増やし、軽めが好きなら少し減らします。

たとえば2杯分なら、粉20gにお湯300mlほどが目安です。豆や焙煎度によって味の出方が変わるため、まずは基準を決めてから好みに合わせて調整しましょう。

抽出時間の目安

抽出時間は、4分前後を目安にすることが多いです。粉とお湯を入れてから一定時間待つことで、コーヒーの成分がゆっくり抽出されます。

短すぎると味が薄くなり、長すぎると苦味や渋みが出やすくなります。浅煎りなら少し長め、深煎りなら少し短めにするなど、焙煎度に合わせて調整すると飲みやすくなります。

押し下げるタイミング

抽出時間が終わったら、プランジャーをゆっくり押し下げます。勢いよく押すと粉が舞い上がり、濁りやざらつきが出やすくなるため、静かに下げることが大切です。

押し下げたあとは、ポットの中に長く置かず、すぐにカップやサーバーへ注ぎましょう。粉と液体が触れたままだと、抽出が進み続けて味が濃くなりすぎることがあります。

コーヒーミルやケトルなど抽出器具のイラスト

プランジャーポットの淹れ方

器具を温める

プランジャーポットでおいしく淹れるには、最初に器具を温めておくとよいです。冷えた容器にお湯を入れると湯温が下がりやすく、抽出が弱くなることがあります。

ポットにお湯を少し入れて全体を温め、使う直前に捨てます。特にガラス製のポットは温度が下がりやすいため、予熱しておくと味が安定しやすくなります。

粉と湯を入れて蒸らす

粗挽きにしたコーヒー粉をポットに入れ、熱いお湯を注ぎます。最初に粉全体が濡れるように注ぎ、軽くなじませると抽出が始まりやすくなります。

そのまま数分待ち、粉とお湯をしっかり接触させます。混ぜすぎると微粉が舞いやすくなるため、必要以上にかき混ぜず、静かに抽出するのがポイントです。

ゆっくりプランジャーを下げる

抽出時間が終わったら、プランジャーをゆっくり下げます。強く押し込むのではなく、一定の力で静かに下げることで、粉が舞い上がりにくくなります。

途中で強い抵抗を感じる場合は、粉が細かすぎる可能性があります。無理に押し込まず、次回は挽き目を少し粗くするなど調整しましょう。

コーヒー市場で豆を選ぶイラスト

おいしく淹れるコツ

湯温を調整する

プランジャーポットでは、湯温の調整が味に大きく影響します。中煎りなら90度前後、深煎りなら少し低め、浅煎りならやや高めを目安にすると調整しやすいです。

湯温が高すぎると苦味や渋みが出やすく、低すぎると味が薄くなりやすいです。豆の焙煎度や好みに合わせて、少しずつ変えてみると自分に合う味を見つけやすくなります。

混ぜすぎない

抽出中に混ぜすぎると、微粉が舞い上がり、濁りやざらつきが出やすくなります。粉全体がお湯に触れていれば、必要以上に何度も混ぜる必要はありません。

最初に軽くなじませる程度にして、その後は静かに待つと、味が落ち着きやすくなります。プランジャーポットは、手をかけすぎないほうがうまくいくことも多い抽出方法です。

抽出後はすぐカップに移す

プランジャーを押し下げたあとも、ポットの中ではコーヒー液と粉が接触しています。そのまま長く置くと、抽出が進み続け、苦味や渋みが強くなることがあります。

抽出が終わったら、すぐにカップや別のサーバーへ注ぎましょう。飲む分だけ注ぐのではなく、残りも移しておくと、最後まで味が安定しやすくなります。

コーヒーカップを持ってカフェを歩くイラスト

プランジャーポットのメリット

味がしっかり出る

プランジャーポットのメリットは、コーヒーの味がしっかり出ることです。粉をお湯に浸して抽出するため、豆の成分が出やすく、厚みのある味わいになります。

ペーパーフィルターを使わないことで、コーヒーオイルも一緒に抽出されます。これにより、コクやボディ、余韻を感じやすい一杯に仕上がります。

手順がシンプル

プランジャーポットは、手順がシンプルな抽出器具です。粉とお湯を入れて待ち、プランジャーを押し下げるだけなので、細かい注ぎ方に慣れていない人でも使いやすいです。

ハンドドリップのように注ぐ速度や円の描き方を細かく気にする必要がありません。時間と粉量を決めておけば、比較的再現しやすい抽出方法です。

ペーパー不要で繰り返し使える

プランジャーポットは金属フィルターを使うため、ペーパーフィルターが不要です。消耗品を減らせるうえ、フィルターを買い忘れて淹れられないということも起こりにくくなります。

使用後に洗えば繰り返し使えるため、日常的にコーヒーを淹れる人にも向いています。紙を通さない味わいを楽しめる点も、プランジャーポットならではの魅力です。

山あいのコーヒー農園と生産者のイラスト

プランジャーポットのデメリット

微粉が残りやすい

プランジャーポットのデメリットは、微粉が残りやすいことです。金属フィルターはペーパーより目が粗いため、細かい粉がカップに入りやすくなります。

飲み終わりにざらつきを感じたり、底に粉が沈んだりすることがあります。気になる場合は、粗挽きにする、最後まで注ぎ切らない、挽き目がそろうミルを使うなどの工夫が有効です。

後片付けに手間がかかる

プランジャーポットは、抽出後の粉を取り出して洗う必要があります。ペーパーフィルターのようにまとめて捨てられないため、後片付けに少し手間がかかります。

粉を排水口に流しすぎると詰まりの原因になることがあります。スプーンで取り出して可燃ごみにする、または水切りネットを使うなど、片付けやすい方法を決めておくとよいです。

保温しすぎると味が濃くなる

プランジャーポットの中にコーヒーを入れたままにしておくと、粉との接触が続き、味が濃くなりすぎることがあります。苦味や渋みが強まり、飲みにくくなる場合があります。

ステンレス製の保温性が高いポットでも、抽出後は別の容器に移すのがおすすめです。保温したい場合は、抽出後のコーヒーだけを保温ポットに移しましょう。

コーヒー産地を眺めながらコーヒーを味わうイラスト

プランジャーポットの選び方

容量で選ぶ

プランジャーポットを選ぶときは、まず容量を確認しましょう。1人分なら350ml前後、2人分なら500ml前後、複数人で使うなら800ml以上が目安になります。

大きすぎると少量を淹れにくく、小さすぎると来客時に足りません。普段の飲む量と人数に合わせて選ぶと使いやすくなります。

素材で選ぶ

プランジャーポットには、ガラス製、ステンレス製、樹脂製などがあります。ガラス製は抽出中の様子が見えやすく、見た目も軽やかです。一方で、割れやすい点には注意が必要です。

ステンレス製は丈夫で保温性が高く、アウトドアや日常使いにも向いています。樹脂製は軽く扱いやすいものがありますが、耐熱性やにおい残りを確認して選ぶと安心です。

フィルターの作りを見る

プランジャーポットは、フィルターの作りによって使いやすさが変わります。目の細かさ、密着性、分解しやすさを確認するとよいです。

フィルターの密着が弱いと、粉が多く上に上がってきたり、微粉が増えたりすることがあります。分解して洗いやすいものなら、清潔に保ちやすく、長く使いやすいです。

焙煎機と焙煎されたコーヒー豆のイラスト

プランジャーポットのお手入れ

使用後はすぐ洗う

プランジャーポットは、使用後にすぐ洗うのがおすすめです。コーヒーオイルが残ると、においや酸化したような風味の原因になります。

抽出後の粉を取り除き、ぬるま湯で本体とフィルターを洗います。洗剤を使う場合は、においが残らないようによくすすぎましょう。

フィルター部分を分解して洗う

フィルター部分には、微粉やコーヒーオイルがたまりやすいです。分解できるタイプなら、定期的にパーツを外して洗うと清潔に保てます。

目詰まりすると、プランジャーが押し下げにくくなったり、抽出後の粉離れが悪くなったりします。細かい部分まで洗うことで、味のにごりやにおい残りを防ぎやすくなります。

コーヒーオイルのにおい残りに注意

プランジャーポットはコーヒーオイルが付きやすいため、におい残りに注意しましょう。特にステンレスや樹脂のパーツは、使い続けるうちに香りが残ることがあります。

においが気になる場合は、ぬるま湯と中性洗剤で丁寧に洗い、しっかり乾かします。重曹を使って洗浄する方法もありますが、素材によっては傷みの原因になるため、説明書を確認してから行いましょう。

複数のコーヒーをテイスティングするイラスト

プランジャーポットで紅茶やハーブティーを淹れる

茶葉にも使える

プランジャーポットは、紅茶やハーブティーを淹れる器具としても使えます。茶葉をお湯に浸し、抽出後にプランジャーでこして注ぐため、使い方はコーヒーと似ています。

大きめの茶葉やハーブなら、金属フィルターでも比較的こしやすいです。ポットの中で葉が広がるため、香りをしっかり楽しめることもあります。

コーヒー用と分けると香り移りを防げる

コーヒーと紅茶を同じプランジャーポットで淹れると、香りが移ることがあります。特にコーヒーオイルは器具に残りやすく、紅茶の繊細な香りに影響する場合があります。

紅茶やハーブティーもよく淹れるなら、コーヒー用と分けると安心です。兼用する場合は、フィルター部分まで丁寧に洗い、しっかり乾かしましょう。

抽出時間は飲み物に合わせる

紅茶やハーブティーを淹れる場合は、コーヒーと同じ抽出時間にする必要はありません。茶葉の種類やハーブの大きさによって、適した時間が変わります。

紅茶は渋みが出やすいものもあるため、パッケージの目安時間を参考にしましょう。ハーブティーは長めに抽出して香りを引き出すものもあります。

ハンドドリップでコーヒーを淹れるイラスト

プランジャーポットで失敗しやすいポイント

味が薄い

プランジャーポットで味が薄い場合は、粉量が少ない、挽き目が粗すぎる、抽出時間が短い、湯温が低いなどが原因として考えられます。

まずは粉量と湯量を見直し、次に挽き目や抽出時間を調整しましょう。ひとつずつ変えると、どの要素が味に影響しているか分かりやすくなります。

苦い・渋い

苦味や渋みが強い場合は、挽き目が細かすぎる、抽出時間が長すぎる、湯温が高すぎる可能性があります。深煎りの豆では、特に苦味が出やすくなります。

挽き目を粗くする、抽出時間を短くする、湯温を少し下げると、味がやわらぐことがあります。抽出後にポットへ放置しないことも大切です。

粉っぽい

粉っぽさが気になる場合は、微粉が多く出ている可能性があります。挽き目が細かすぎる、ミルの粒度がそろっていない、プランジャーを強く押しすぎたことなどが原因になります。

粗挽きにする、ゆっくり押し下げる、最後の一口まで注ぎ切らないといった工夫で改善しやすくなります。微粉が完全になくなる器具ではないため、多少の沈殿はプランジャーポットの個性として考えるとよいです。

コーヒー豆の麻袋と商品パッケージのイラスト

プランジャーポットが向いている人

コクのあるコーヒーが好きな人

プランジャーポットは、コクのあるコーヒーが好きな人に向いています。コーヒーオイルや細かな成分が抽出されやすく、しっかりした口当たりを楽しめます。

ペーパードリップのすっきりした味よりも、厚みや余韻を重視する人には特に合いやすい抽出器具です。深煎りや中深煎りの豆とも相性がよいです。

抽出を簡単にしたい人

プランジャーポットは、抽出を簡単にしたい人にも向いています。粉とお湯を入れて待つだけなので、注ぎ方の技術に左右されにくいです。

時間と粉量を決めておけば、毎回の味を再現しやすくなります。朝や仕事中など、手順をシンプルにしたい場面でも使いやすいでしょう。

豆の個性をしっかり味わいたい人

プランジャーポットは、豆の個性をしっかり味わいたい人にもおすすめです。ペーパーを通さないため、豆の香り、甘み、ボディがダイレクトに出やすくなります。

同じ豆をハンドドリップとプランジャーポットで淹れ比べると、味の違いがよく分かります。コーヒーの抽出方法による個性を楽しみたい人にも向いています。

コーヒーミルやケトルなど抽出器具のイラスト

プランジャーポットのまとめ

浸漬式でしっかり抽出できる器具

プランジャーポットは、コーヒー粉をお湯に浸して抽出する浸漬式の器具です。フレンチプレスと同じ意味で使われることが多く、手順がシンプルで扱いやすいのが特徴です。

金属フィルターを使うため、コーヒーオイルや豆の成分がカップに入りやすく、コクのある味を楽しめます。

粗挽きと時間管理が大切

おいしく淹れるには、粗挽きと時間管理が大切です。細かすぎると苦味や粉っぽさが出やすく、粗すぎると味が薄くなりやすくなります。

まずは粉10gにお湯150ml、抽出時間4分前後を目安にし、豆や好みに合わせて調整しましょう。抽出後はすぐにカップやサーバーへ移すことも大切です。

コクと香りを楽しみたい人に向いている

プランジャーポットは、すっきりした味よりも、コクや香り、豆の存在感を楽しみたい人に向いています。ペーパーでは出にくいオイル感や厚みを味わえるのが魅力です。

微粉や後片付けの手間はありますが、使い方に慣れるとシンプルで頼れる抽出器具になります。豆の個性をしっかり感じたいときに、ぜひ試してみてください。

焙煎機と焙煎されたコーヒー豆のイラスト