コーヒーを淹れたときに、炭や焦げたパンのようなにおいを感じたことはありませんか。香ばしさとして楽しめる場合もありますが、鼻に残る強い焦げ臭や、飲みにくい苦味を伴うこともあります。
コーヒーの焦げ臭さは、深煎り豆が持つロースト香だけでなく、焙煎の進みすぎ、豆の劣化、抽出条件、器具に残った古い粉や油分など、さまざまな原因から生じます。焦げ臭いからといって、お湯でコーヒー粉が実際に燃えたとは限りません。
改善するには、豆、挽き目、湯温、抽出時間などを一度に変えるのではなく、原因を順番に切り分けることが大切です。この記事では、コーヒーが焦げ臭く感じられる原因と、家庭で確認できる対処法を詳しく解説します。
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- コーヒーの「焦げ臭い」とはどのような状態?
- コーヒーが焦げ臭くなる主な原因
- 深煎りコーヒーが焦げ臭く感じやすい理由
- 焙煎の失敗による焦げ臭さ
- 新鮮な豆でも焦げ臭く感じることはある?
- 古いコーヒー豆が焦げ臭く感じる理由
- お湯の温度が高いと焦げ臭くなる?
- 抽出時間が長すぎる場合の影響
- 挽き目と豆の量を見直す
- 注ぎ方や攪拌で焦げた印象が強くなる?
- 器具の汚れが焦げ臭さの原因になる
- コーヒーメーカーで焦げ臭くなる原因
- エスプレッソが焦げ臭いときの確認点
- 焦げ臭くなりにくいコーヒー豆の選び方
- 焦げ臭いコーヒーを改善する抽出方法
- 焦げ臭いコーヒーを飲みやすくするアレンジ
- 焦げ臭いコーヒーは飲んでも大丈夫?
- まとめ|焦げ臭さの原因を豆・抽出・器具から確認しよう
コーヒーの「焦げ臭い」とはどのような状態?
焦げたパンや炭のような香りを感じる
コーヒーの焦げ臭さは、焦げたパン、炭、煙、灰などを思わせる香りとして表現されます。深煎りでは焙煎によって生まれる香ばしさの一部として感じられることがあります。
一方、焦げ臭さが強すぎると、甘味や酸味、産地由来の香りが分かりにくくなります。口へ含む前から刺激的な煙臭を感じたり、飲んだ後まで炭のような印象が残ったりする場合は、焙煎や保存、抽出方法を確認しましょう。
焦げ臭さと苦味は同じではない
焦げ臭さは主に鼻で感じる香りで、苦味は舌を中心に感じる味覚です。両方が同時に強くなることはありますが、必ずしも同じ原因で生じるわけではありません。
抽出時間が長すぎるコーヒーは、強い苦味や渋味が出ても必ず焦げた香りがするとは限りません。反対に、スモーキーな深煎り豆は、香りに焦げた印象があっても、抽出を整えることで口当たりのよい苦味に仕上がることがあります。
香ばしさとの境界には個人差がある
ローストしたナッツやカカオ、トーストのような香りを心地よいと感じる人もいれば、同じ香りを焦げ臭いと感じる人もいます。香ばしさと焦げ臭さの境界には個人差があります。
普段から浅煎りを飲む人は、深煎りの煙や炭を思わせる香りを強く感じやすいでしょう。抽出を調整しても好みに合わないなら、焙煎度の異なる豆へ替えるのが分かりやすい解決策です。

コーヒーが焦げ臭くなる主な原因
深煎り豆のスモーキーな香り
焙煎が深くなるほど、酸味が穏やかになる一方、苦味やロースト香が強くなる傾向があります。深煎り豆では、ダークチョコレートやスパイスに加え、煙や炭を思わせる香りが現れることもあります。
深煎り特有の苦味やロースト香は、ダークローストの特徴と飲み方でも詳しく解説しています。
これは深煎りの特徴であり、直ちに品質不良を意味しません。ただし、どの豆も同じような炭の風味に感じられ、甘味や余韻が乏しい場合は、焙煎が好みに対して深すぎる可能性があります。
焙煎が進みすぎた豆
焙煎時の火力や時間の管理が適切でないと、豆の表面が過度に焦げたり、内部との焼け方に大きな差が生じたりすることがあります。強い炭臭や灰のような後味が続く場合は、焙煎由来の可能性があります。
ただし、色が濃いだけで焙煎の失敗とは判断できません。同じ豆を湯温や挽き目を変えても焦げた香りが強く残るなら、豆そのものの特徴である可能性が高くなります。
抽出や保温による風味の変化
高すぎる湯温、細かすぎる挽き目、長すぎる抽出時間などが重なると、苦味や渋味が強くなり、焦げたような印象を受けることがあります。お湯で粉が新たに燃えるのではなく、ロースト感や重い苦味が強調される状態です。
抽出後のコーヒーを保温プレートへ長時間置くことも、焦げた印象につながります。水分が蒸発して煮詰まり、香りが失われる一方で苦味が目立つためです。

深煎りコーヒーが焦げ臭く感じやすい理由
焙煎で苦味とロースト香が強くなる
焙煎が進むほど、豆が本来持つ明るい酸味は穏やかになり、苦味や香ばしさが前面に出やすくなります。深煎りでは、カカオやビターチョコレートに加え、スモーキー、ロースティー、炭のような印象が現れる場合があります。
焦げ臭さを抑えたいなら、まず抽出条件を穏やかにします。それでも強い場合は、中深煎りや中煎りへ替えると、酸味や甘味とのバランスを感じやすくなります。
豆の表面に油分が現れやすい
深煎り豆では、焙煎によって内部の油分が表面へ現れやすくなります。表面がつややかだからといって、ただちに傷んでいるわけではありません。
ただし、表面に出た油分は空気や熱の影響を受けやすく、保存期間が長くなると酸化したにおいにつながることがあります。密閉し、高温と光を避け、飲み切れる量だけ購入しましょう。
産地の個性を感じにくくなる場合がある
豆には産地や品種、精製方法による果実、花、ナッツなどの特徴があります。しかし、焙煎が深くなるとロースト由来の香りが強まり、豆本来の違いを感じにくくなる場合があります。
どの豆を飲んでも炭や煙のような味に感じるなら、抽出方法だけでなく焙煎度を見直しましょう。産地の香りと適度な苦味を両立したい場合は、中煎りから中深煎りが候補になります。

焙煎の失敗による焦げ臭さ
火力が強すぎて豆の表面が焦げる
焙煎初期から強すぎる熱を加えたり、豆の量に対して火力が高すぎたりすると、内部へ十分に熱が伝わる前に表面が焦げることがあります。家庭焙煎では、鍋や手網を動かさず、同じ面を長く熱源へ向けた場合にも焼きむらが生じます。
自家焙煎で焦げ臭さが出るときは、火力、豆の量、熱源との距離、攪拌の頻度、焙煎時間を記録し、一項目ずつ調整しましょう。
豆の内部と表面で焼け方に差が生じる
表面だけが急速に加熱されると、外側は焦げているのに内部の焙煎が十分に進んでいない状態になることがあります。焦げた苦味と青っぽさや穀物のような風味が同時に現れる場合があります。
豆の断面だけで味を断定することはできません。抽出して香り、甘味、酸味、苦味、後味を確認し、複数回の焙煎結果と比較してください。
焦げた豆や欠点豆が混ざっている
極端に黒い豆や一部だけ焦げた豆が混ざっていると、少量でも抽出液の香りへ影響することがあります。抽出前に豆を広げ、明らかに焦げた豆、異常なにおいがする豆、異物がないか確認しましょう。
毎回同じ袋から淹れても、ある日だけ焦げ臭い場合は、一部の豆や器具の汚れが影響した可能性があります。

新鮮な豆でも焦げ臭く感じることはある?
焙煎直後は煙のような香りが残る場合がある
焙煎直後の豆には、焙煎時の煙やロースト香が強く残っていることがあります。特に深煎り豆では、袋を開けた瞬間にスモーキーな香りを感じる場合があります。
焙煎したばかりであることと、すぐに飲み頃であることは同じではありません。適切に保管して少し休ませることで、香りや味わいの輪郭が整うことがあります。
ガス抜きが不十分だと風味がまとまりにくい
焙煎後の豆からは二酸化炭素が放出されます。ガスが多く残っている状態では、抽出時にお湯が粉へ均一になじみにくく、味が安定しないことがあります。
ガスそのものが豆を焦がすわけではありませんが、抽出むらにより苦味や刺激的な香りが強調される可能性があります。ハンドドリップでは、最初に粉全体へ少量のお湯を注ぎ、適度に蒸らしましょう。
焙煎度と好みが合っていない可能性
品質に問題がなくても、焙煎度が自分の好みより深ければ焦げ臭いと感じます。湯温や挽き目を調整しても好みに合わない場合は、焙煎度を一段階浅くして比較してください。
同じ産地や銘柄で焙煎度だけが異なる豆を飲み比べると、自分が焦げ臭さを感じる境界を把握しやすくなります。

古いコーヒー豆が焦げ臭く感じる理由
酸化した油分が不快なにおいを生む
コーヒー豆に含まれる油分は、空気や熱、光の影響を受けます。保存状態が悪いまま時間がたつと、古い油や酸化したナッツのようなにおいを感じることがあります。これを焦げ臭いと表現する人もいます。
袋や容器を開けたときに、購入時にはなかった油っぽい異臭を感じた場合は、無理に飲まず状態を確認してください。
香りが抜けてロースト感だけが残る
華やかな香りや甘い香りが弱くなると、もともとの苦味やロースト感が相対的に目立ち、以前より焦げ臭くなったように感じることがあります。
湯温を下げたり挽き目を粗くしたりすれば、重い苦味を和らげられる場合がありますが、失われた香りは戻せません。開封日を記録し、飲み切れる容量を購入しましょう。
保存中のにおい移りにも注意する
コーヒー豆や粉は、保存場所にある食品や洗剤などのにおいの影響を受けることがあります。燻製食品、香辛料、焦げた料理などの近くへ置いていた場合、そのにおいを焦げ臭さと感じる可能性もあります。
密閉袋や容器を使い、においの強い食品とは離して保管します。保存容器自体に古い油分が付いている場合は、新しい豆を入れる前に洗って十分に乾燥させてください。

お湯の温度が高いと焦げ臭くなる?
高温では苦味や渋味を抽出しやすい
お湯の温度が高いと、コーヒー粉から成分が溶け出しやすくなります。豆や挽き目、時間によっては苦味や渋味が強まり、焦げたような印象につながります。ただし、熱湯で粉が燃えるわけではありません。
浅煎りでは高めの湯温が合う場合がありますが、深煎りに同じ条件を使うと苦味が強く出ることがあります。焙煎度に合わせて調整しましょう。
深煎り豆にはやや低めの湯温を試す
深煎り豆の焦げ臭さや重い苦味が気になるときは、現在より湯温を少し下げてみましょう。一度に大きく変えず、数度ずつ調整すると違いを判断しやすくなります。
焙煎度に合わせた温度調整は、コーヒーを淹れるお湯の温度の解説も参考になります。
湯温を下げすぎると香りや甘味まで弱くなることがあります。豆の量、挽き目、時間を同じにしたまま湯温だけを変えて比較してください。
沸騰直後のお湯を使う際の注意点
沸騰直後のお湯は抽出温度が高くなりやすい状態です。深煎りで焦げ臭さが強いときは、沸騰後に少し待つ、別のケトルへ移すなどして調整します。
待ち時間だけで正確な温度を判断するのは難しく、室温や湯量でも冷め方が変わります。温度計を使うか、毎回同じ手順で淹れて結果を比較しましょう。

抽出時間が長すぎる場合の影響
過抽出で重い苦味が出やすくなる
粉とお湯が必要以上に長く接触すると、苦味や渋味が強くなり、後味が重くなることがあります。この状態は一般に過抽出と呼ばれ、焦げたような苦味や乾いた渋味を感じやすくなります。
時間による苦味や渋味の変化は、コーヒーの抽出時間と調整方法も確認してみましょう。
時間だけで味が決まるわけではありません。挽き目、湯温、豆の量、注ぎ方も関係するため、現在の抽出時間を計り、少し短くした場合と比較しましょう。
ドリッパー内のお湯が落ちきらない原因
お湯の落ち方が極端に遅い場合は、挽き目が細かすぎる、微粉が多い、粉の層が詰まっているなどの可能性があります。強い攪拌で微粉が下へ集まり、流れを妨げる場合もあります。
挽き目を一段階粗くし、注ぐ勢いを穏やかにして変化を確認します。フィルターの折り方やドリッパーの目詰まりも点検してください。
抽出後半の液を入れすぎない工夫
お湯を最後まで落としきろうとすると、抽出後半の苦味や渋味が加わり、重い印象になる場合があります。目標の出来上がり量へ達した時点でドリッパーを外す方法もあります。
先にサーバーをスケールへ載せておくと量を確認しやすくなります。使用するレシピに合わせ、毎回同じ終了条件にしましょう。

挽き目と豆の量を見直す
細挽きすぎると過抽出になりやすい
挽き目が細かいほど表面積が増え、成分が抽出されやすくなります。ペーパードリップで細かすぎる粉を使うと、お湯の通過が遅くなり、苦味や渋味が強く出ることがあります。
焦げ臭さが強いときは、ミルの目盛りを一段階だけ粗くします。同じ目盛りでもミルや豆によって粒度は異なるため、粉の状態、抽出時間、味をセットで確認してください。
豆が多すぎると濃度と苦味が強くなる
お湯に対して豆を多く使うと濃度が高くなり、ロースト香や苦味も強く感じられます。一方、豆を減らしすぎると、薄いのに渋いコーヒーになることもあります。
豆とお湯を重量で量り、基準となるレシピを作ってから少しずつ調整すると、再現しやすくなります。
一度に一つの条件だけを調整する
湯温、挽き目、豆の量、抽出時間を同時に変えると、どの変更が効果をもたらしたのか分からなくなります。最初は湯温または挽き目のどちらか一つを変えて比較しましょう。
抽出時間や出来上がり量を記録し、香り、苦味、甘味、後味をメモすると、自分の好みに合う条件を見つけやすくなります。

注ぎ方や攪拌で焦げた印象が強くなる?
強い攪拌は抽出を進めやすい
適度な攪拌は抽出むらを減らしますが、必要以上に強く行うと抽出が進みやすくなります。細挽きの粉を何度もかき混ぜると、微粉が下部へ集まり、お湯の流れが遅くなることがあります。
焦げ臭さが気になる場合は、蒸らしで粉全体を湿らせる程度にとどめ、その後は穏やかに注ぎましょう。
注ぐ勢いと回数を一定にする
注ぐ勢いが毎回異なると、粉の動き方や抽出時間も変わります。細いお湯を極端にゆっくり注ぎ続けると接触時間が長くなり、勢いが強すぎると微粉による目詰まりが起こることがあります。
各回の湯量と時間をそろえ、スケールとタイマーで条件を記録すると原因を振り返りやすくなります。
フィルターの縁へ直接注ぎ続けない
フィルターの縁へ直接注ぐと、粉を十分に通らないお湯が増え、抽出が不均一になる可能性があります。薄い部分と苦味の強い部分が同時に現れ、まとまりのない味になることがあります。
お湯は粉の中心から中間付近を意識して注ぎ、外側の粉も適度に湿るよう調整しましょう。

器具の汚れが焦げ臭さの原因になる
ミルに古い粉や油分が残っている
ミルの刃や排出口には、細かな粉や油分が残ります。古い粉や酸化した油分が新しい粉へ混ざると、古い油、煙、焦げのようなにおいを感じることがあります。
刃や排出口に残った粉の手入れは、コーヒーミルの掃除方法で詳しく紹介しています。
使用後は粉受けを清掃し、定期的にブラシで刃の周辺や排出口の粉を取り除きます。水洗いの可否は製品ごとに異なるため、取扱説明書に従ってください。
ドリッパーやサーバーに汚れが付着している
器具に残ったコーヒーの油分は、時間とともににおいが変化し、新しいコーヒーへ影響します。サーバーの底、注ぎ口、ふたの裏、パッキン、ドリッパーの溝は汚れが残りやすい場所です。
使用後は早めに洗い、十分に乾燥させます。表面がべたつく、古いコーヒーのにおいがする場合は、素材に合った方法で丁寧に洗浄しましょう。
洗剤や洗浄剤のすすぎ残しを確認する
洗剤や漂白剤、除石灰剤が残っていると、刺激的なにおいや不自然な苦味が生じることがあります。それを焦げ臭さや薬品臭として感じる場合があります。
洗浄後は表示に従って十分にすすぎます。コーヒーメーカーの内部洗浄後は、粉を入れずに必要な回数だけ水を通してください。

コーヒーメーカーで焦げ臭くなる原因
保温プレートでコーヒーが煮詰まる
ガラスサーバーを保温プレートへ長時間置くと、水分が蒸発してコーヒーが煮詰まります。香りや甘味が弱くなる一方、苦味や重い後味が目立ち、焦げたように感じることがあります。
飲み切れる量だけ抽出し、長く置く場合は清潔な保温サーバーへ移しましょう。ただし、保温サーバーでも変化を完全には止められません。
サーバーの底に古い汚れが残っている
サーバーの底に付着した汚れは、軽くすすぐだけでは落ちない場合があります。熱いコーヒーが触れると、古い油分のにおいが加わる可能性があります。
底や角は柄の長いブラシや素材に合った洗浄剤で手入れします。ふたやパッキンを外せる製品は、各部品も個別に洗ってください。
内部の異常や空焚きが疑われる場合
電気コード、ヒーター、樹脂部品などから焦げたにおいがする場合は、機器の異常が疑われます。煙、本体の異常な発熱、コードの変色、溶けた部分などがあれば、直ちに使用を中止してください。
水なし運転や異常加熱が疑われる場合は、コーヒーメーカーを空焚きしたときの対処法も確認してください。
安全に行える場合は電源を切ってプラグを抜き、本体を分解せずメーカーや販売店へ相談します。空焚き後の対応も取扱説明書を確認してください。

エスプレッソが焦げ臭いときの確認点
挽き目が細かすぎて抽出が遅い
粉が細かすぎると、お湯がコーヒーの層を通りにくくなります。抽出が極端に遅く、少量しか出ない状態では、強い苦味や渋味を感じやすくなります。
わずかに粗い挽き目を試し、粉量、抽出量、時間を記録しましょう。調整幅が大きすぎると、今度は速く流れて薄くなる場合があります。
抽出温度や抽出量が合っていない
抽出温度が高すぎたり、一つの粉の層から多くの液量を取りすぎたりすると、重い苦味や乾いた後味が出る場合があります。温度調整ができる機種なら、深煎りでは設定を少し下げて比較します。
温度調整機能がない場合は、抽出量や挽き目から調整してください。機種の説明書と豆の推奨レシピも確認しましょう。
グループヘッドやバスケットが汚れている
グループヘッド、シャワースクリーン、ポルタフィルター、バスケットには細かな粉や油分が付着します。汚れが蓄積すると、古いコーヒーのにおいや焦げた風味が混ざります。
抽出後はかすを捨て、対応する範囲で各部をすすぎます。ブラッシングやバックフラッシュは、マシンの仕様に従って行ってください。

焦げ臭くなりにくいコーヒー豆の選び方
中煎りから中深煎りを試す
深煎りの焦げた香りが苦手なら、中煎りから中深煎りを試しましょう。苦味を残しながら、甘味や酸味、産地由来の香りも感じやすくなります。
焙煎度の呼び方には販売店ごとの差があります。同じ中深煎りでも風味は異なるため、名称だけでなく説明も確認してください。
焙煎度と風味の説明を確認する
「スモーキー」「炭焼き」「力強い苦味」「ダークロースト」といった説明がある豆は、焦げた香りを感じやすい可能性があります。
避けたい場合は「キャラメル」「ナッツ」「ミルクチョコレート」「まろやか」「甘い余韻」などを目安に探します。風味表現は感じ方に個人差がある点も理解しておきましょう。
少量から購入して好みを確かめる
初めての豆は、大容量を選ぶ前に少量で試すのがおすすめです。ブラック、カフェオレ、アイスなど複数の方法で試すと、自分に合う飲み方が見つかることもあります。
購入店で相談できる場合は、焦げた香りが苦手であることと、普段使う抽出器具を伝えましょう。

焦げ臭いコーヒーを改善する抽出方法
湯温を少し下げる
深煎りの焦げ臭さや苦味が強い場合は、現在より湯温を少し下げます。高温で出やすかった重い苦味や渋味を抑えられる可能性があります。
焦げた印象の調整と器具の手入れに使える用品
温度設定範囲、容量、対応する電源環境、ブラシの素材とサイズを確認し、使用中の器具に合う商品を選んでください。
大きく下げると香りや甘味まで弱くなるため、数度ずつ調整し、ほかの条件を変えずに比較してください。
挽き目を一段階粗くする
細挽きでお湯の落ち方が遅い場合は、挽き目を一段階粗くします。抽出時間が短くなり、強すぎる苦味や渋味を抑えられる可能性があります。
一度に大きく粗くすると薄くなりすぎます。目盛りを少しずつ変え、抽出時間と味を記録しましょう。
抽出時間と出来上がり量を調整する
焦げた苦味が後半に強く出る場合は、抽出時間を短くするか、目標量に達した時点でドリッパーを外します。豆を変えずにお湯だけを極端に減らすと濃すぎることがあるため、比率を記録してください。
湯温、挽き目、時間を一度に変えず、一項目ずつ試すと、豆由来か抽出由来かを判断しやすくなります。

焦げ臭いコーヒーを飲みやすくするアレンジ
ミルクを加えて苦味を和らげる
焦げた香りが軽度で、豆や器具に異常がない場合は、ミルクを加えると苦味が穏やかになります。深煎りのロースト感はカフェオレやカフェラテにも合わせやすい特徴です。
牛乳のほか、豆乳やオーツミルクでも印象が変わります。ただし、カビ臭や薬品臭、機械部品が焦げたにおいをミルクで隠して飲んではいけません。
氷で急冷してアイスコーヒーにする
温かい状態で焦げた香りが強いコーヒーも、氷で急冷すると香りや苦味の感じ方が変わることがあります。氷で薄まることを考え、過抽出ではなく豆の量で濃度を調整します。
抽出後はすぐに十分な氷へ注ぎ、短時間で冷やします。作り置きする場合は、清潔な容器へ入れて密閉し冷蔵してください。
砂糖やスパイスは少量ずつ加える
砂糖を少量加えると、苦味とのバランスが変わり、焦げた印象が穏やかになることがあります。シナモン、カカオ、バニラを加える方法もあります。
スパイスを入れすぎるとコーヒー本来の香りが分かりにくくなります。少量から始め、味を確認しながら調整しましょう。

焦げ臭いコーヒーは飲んでも大丈夫?
焙煎由来の香りなら直ちに異常とは限らない
深煎りや炭焼きタイプの焦げた香りは、焙煎によって意図的に生まれた特徴である場合があります。焦げ臭く感じたという理由だけで、直ちに飲めない状態とは限りません。
商品説明にスモーキー、ダークロースト、強い苦味などと記載され、豆や器具に異常がなければ、好みとの違いである可能性があります。
カビ臭や薬品臭などの異臭と区別する
焦げ臭さのほかに、カビ、腐敗、強い薬品、酸化した油などを思わせる異臭がある場合は注意が必要です。豆が湿っている、異物や虫が見えるなどの異常があれば使用しないでください。
加熱や濃い味付けによって安全な状態へ戻せるとは限りません。正常か判断できない場合は、無理に飲まず処分しましょう。
機械の焦げや発煙がある場合は使用を中止する
コーヒーメーカーやエスプレッソマシンから電気部品や樹脂が焼けたようなにおいがする場合は、豆の問題とは別です。煙、火花、異常な発熱、変色、溶けた部分がある場合は直ちに運転を停止します。
安全に行える状態ならプラグを抜き、故障した機器を自分で分解せず、メーカーや販売店へ相談してください。

まとめ|焦げ臭さの原因を豆・抽出・器具から確認しよう
深煎り特有の香りか異常な焦げ臭かを見分ける
焦げ臭さは、深煎り特有のスモーキーな香りである場合と、焙煎の進みすぎ、豆の劣化、器具の汚れなどから生じる場合があります。まずは焙煎度や風味の説明を確認しましょう。
カビ臭、薬品臭、腐敗臭や機械の発煙など、通常とは異なる状態があれば使用を中止してください。
湯温・挽き目・抽出時間を順番に調整する
抽出が原因なら、湯温を少し下げる、挽き目を一段階粗くする、抽出時間を短くするといった方法を試します。一度に複数の条件を変えず、一項目ずつ調整してください。
豆とお湯の量、抽出時間、味の印象を記録すると、焦げ臭さが出にくい条件を再現しやすくなります。
器具を清潔に保ち好みに合う豆を選ぶ
ミル、ドリッパー、サーバー、コーヒーメーカーに残った粉や油分は、古いにおいや焦げた印象の原因になります。使用後は早めに洗い、製品の説明に従って定期的に手入れしましょう。
豆は飲み切れる量を購入し、密閉して高温、光、湿気を避けて保存します。焦げた香りが苦手なら、中煎りや中深煎りを少量から試してください。

