カフェを開業するとき、厨房設備にいくらかかるのか分からず、予算を組めない人も多いでしょう。エスプレッソマシンや冷蔵庫などの価格は調べられても、設置工事や電気・給排水工事まで含めると必要額は大きく変わります。
厨房設備費用を正確に見積もるには、最初にメニューと1日の提供数を決めることが重要です。ドリンク中心のテイクアウト店と、ランチや焼き菓子を提供するカフェでは、必要な冷蔵庫、調理機器、シンク、換気設備が異なります。
機器本体を安く購入できても、店舗の電気容量が不足していたり、給排水管の位置が遠かったりすると追加工事で予算を超える場合があります。中古厨房機器を購入した直後に故障し、修理や買い替えが必要になることもあります。
この記事では、カフェに必要な厨房設備の種類、機器別の費用、店舗規模やメニューによる違いを解説します。記載する金額は初期予算を検討するための概算であり、実際の価格は機種、地域、建物、設置条件、購入時期によって異なります。正式な予算は現地調査を受け、複数の業者から見積もりを取って確認してください。
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- カフェの厨房設備費用はいくらかかる?
- カフェ厨房設備の費用内訳一覧
- 店舗規模別に見る厨房設備費用
- 提供メニューで変わる厨房設備
- エスプレッソマシンの費用と選び方
- コーヒーグラインダーの費用と選び方
- ドリップコーヒー設備にかかる費用
- 冷蔵庫・冷凍庫の費用と選び方
- 製氷機の費用と選び方
- オーブン・コンロ・調理機器の費用
- シンク・作業台・収納設備の費用
- 食器洗浄機は導入するべき?
- 換気・空調設備にかかる費用
- 電気工事にかかる費用
- ガス工事にかかる費用
- 給排水工事にかかる費用
- 厨房の内装・防水工事にかかる費用
- 居抜き物件の厨房設備費用
- スケルトン物件の厨房設備費用
- 新品・中古・リースの費用を比較
- 厨房設備の見積もりを取る方法
- 厨房設備費用を抑える方法
- 厨房設備で予算オーバーしやすい原因
- カフェ厨房のレイアウトを決めるポイント
- 厨房設備を決める前に保健所へ相談する
- 厨房設備費用の資金調達方法
- 厨房設備を導入するまでの流れ
- カフェの厨房設備費用に関するよくある質問
- まとめ|カフェの厨房設備費用は機器と工事を分けて見積もろう
カフェの厨房設備費用はいくらかかる?
厨房設備費用に含まれるもの
コーヒー機器、冷蔵・冷凍設備、調理機器、シンク、作業台、収納設備に加え、運搬、搬入、設置、試運転、既存設備の撤去も含めて予算を組みます。食器や清掃用品などの備品も数量が増えると大きな支出になります。
機器本体以外にも工事費がかかる
業務用機器には電気、ガス、給水、排水、換気などの接続工事が必要です。見積書では本体価格と、運搬費、設置費、接続費、試運転費を分けて確認しましょう。
店舗規模とメニューで必要額が変わる
初期予算の一例として、ドリンク中心の小規模店は150万〜350万円程度、軽食を扱う10席前後の店は250万〜600万円程度、食事を充実させる20〜30席の店は500万〜1,200万円以上になることがあります。物件や仕様で大きく変わるため、概算として利用してください。
厨房設備費とは別に運転資金を残す
設備へ資金を使い切ると、開業後の家賃、人件費、仕入れを支払えません。営業許可、安全、衛生、主力メニューに必要な設備を優先し、数か月分の運転資金と修理用の予備費を確保します。
厨房設備以外の費用も含めて計画する場合は、カフェ開業資金の内訳と運転資金の考え方も参考にしてください。

カフェ厨房設備の費用内訳一覧
コーヒー抽出機器の費用
エスプレッソマシン、グラインダー、ドリップマシン、ドリッパー、サーバー、ポット、スケールなどです。浄水器や洗浄用品、予備部品も忘れずに計上します。
カフェの厨房設備を比較する
業務で使用する場合は、価格だけでなく処理能力、電圧、給排水、設置寸法、保証、保守対応を確認してください。購入前に施工業者へ仕様書を共有し、物件へ設置できるか確認しましょう。
冷蔵・冷凍設備の費用
縦型冷蔵庫、コールドテーブル、冷凍庫、ショーケースなどがあります。容量だけでなく電源、扉の向き、放熱スペース、年間消費電力量を確認してください。
調理機器の費用
コンロ、IH調理器、電子レンジ、トースター、オーブン、フライヤー、炊飯器などです。加熱機器が増えるほど、電気・ガス容量と換気設備も必要になります。
シンク・作業台・収納設備の費用
シンク、手洗い、ステンレス作業台、吊戸棚、食器棚をそろえます。既製品が物件に合わない場合は特注費と製作期間が発生します。
換気・空調設備の費用
換気扇、排気フード、ダクト、厨房用空調などの費用です。ダクトを屋外や屋上まで新設する場合は工事費が大きくなります。
電気・ガス・給排水工事の費用
電気容量の増設、専用回路、ガス管の移設、給排水管の新設などを含みます。機器の仕様書を施工業者へ渡し、発注前に設置できるか確認しましょう。

店舗規模別に見る厨房設備費用
テイクアウト専門店の場合
ドリンク中心なら客席用食器や大型食器洗浄機を省ける場合があります。ただし、抽出機器、冷蔵庫、製氷機、シンク、作業台、給湯設備と関連工事は必要です。
小規模な持ち帰り店を計画している方は、コーヒースタンドの設備とテイクアウト運営の考え方も確認できます。
10席前後の小規模カフェの場合
ドリンク設備に加え、軽食用の冷蔵庫、電子レンジ、トースター、作業台などを用意します。コールドテーブルの天板を作業台として使うなど、限られた面積を有効に使いましょう。
20〜30席程度のカフェの場合
席数が増えると抽出、冷蔵、製氷、洗浄の能力も必要です。ランチ営業では縦型冷蔵庫、複数の作業台、加熱機器、食器洗浄機などが追加されます。
食事メニューが充実したカフェの場合
コンロ、オーブン、フライヤー、冷凍庫、換気設備などが必要になり、在庫と調理工程も増えます。開業時は主力商品へ絞り、売上を確認してから設備を追加する方法があります。
自家焙煎カフェの場合
焙煎機、集じん設備、排気ダクト、冷却設備が加わります。煙やにおいの影響を考え、物件契約前に排気経路と建物の使用条件を確認してください。

提供メニューで変わる厨房設備
ドリンク中心のカフェ
コーヒー機器、製氷機、冷蔵庫、シンク、給湯器が中心です。エスプレッソを扱わないなら、ハンドドリップや業務用ドリップマシンを選び、高額な機器を省けます。
モーニングを提供するカフェ
トースター、コンロまたはIH、冷蔵庫、作業台が必要です。短時間に注文が集中するため、一度に作れる数量と冷蔵容量を確認します。
ランチを提供するカフェ
仕込み、加熱、盛り付け、洗浄を連続して行うため、コンロ、オーブン、冷凍冷蔵庫、食器洗浄機などが増えます。メニューを絞ることで設備と在庫を減らせます。
ケーキや焼き菓子を製造するカフェ
オーブン、ミキサー、冷蔵・冷凍庫、作業台、天板や型の収納が必要です。製造内容によって必要な許可が変わる可能性があるため、保健所へ確認してください。
アルコールを提供するカフェ
専用冷蔵庫、グラス、収納、洗浄設備などを用意します。樽生ビールではサーバー、ガスボンベ、樽の保管場所と仕入契約も確認しましょう。

エスプレッソマシンの費用と選び方
業務用エスプレッソマシンの価格を左右する要素
小型機から300万円を超える機種まであり、グループ数、ボイラー、スチーム能力、温度制御、自動抽出機能で価格が変わります。本体に設置、浄水器、給排水工事、研修が含まれるか確認してください。
1グループと2グループの違い
1グループ機は省スペースで小規模店に向き、2グループ機は同時抽出しやすくピーク時に強い機種です。平均注文数ではなく、最も注文が集中する時間の杯数で選びます。
全自動とセミオートの違い
全自動機は操作を統一しやすく、セミオート機は味を作り込みやすい一方で研修が必要です。導入価格だけでなく、人件費、清掃、保守も比較してください。
給排水と専用電源の工事費を確認する
水道直結式には給水、浄水器、排水が必要で、200V機では専用回路が必要な場合があります。機種決定が遅れると配管や電源の変更費が発生しやすくなります。
保守契約と修理費も予算に入れる
主力機器の故障は営業へ直結します。保証、修理対応地域、代替機、部品の納期に加え、フィルターやガスケットなどの消耗品費も確認しましょう。

コーヒーグラインダーの費用と選び方
エスプレッソ用グラインダー
業務用は10万〜50万円以上が目安で、刃、モーター、粉量調整、冷却機能により価格が変わります。連続使用時にも挽き目が安定する能力を選びます。
ドリップ用グラインダー
数万円台から数十万円台まであり、粒度のそろいやすさと処理速度が重要です。豆売りをする場合は幅広い粒度へ調整できる機種が向いています。
予備のグラインダーは必要か
エスプレッソ用とドリップ用、通常豆とデカフェなど、用途ごとに分けると設定変更の手間を減らせます。開業時は販売数の多い豆から優先してください。
処理能力と粒度調整の性能を確認する
ピーク時の使用量に余裕がある処理能力を選びます。設定を再現しやすい機種なら、スタッフが交代しても品質を保ちやすくなります。
清掃と部品交換にかかる費用
粉と油分が残るため定期清掃が必要で、刃も使用量に応じて交換します。交換部品の価格、入手方法、分解のしやすさを確認しましょう。

ドリップコーヒー設備にかかる費用
ドリッパー・サーバー・スケール
ハンドドリップでは器具一式を同時注文数に合わせて用意し、破損や洗浄中に備えて予備も確保します。器具を統一するとレシピと研修を標準化できます。
業務用コーヒーマシン
数万円台から数十万円以上まであり、抽出能力、給水方式、保温方法で価格が変わります。ピーク時の杯数と抽出時間を基準に選んでください。
ドリップポットと給湯設備
注文が集中すると家庭用ケトルでは湯量が不足します。業務用給湯器やホットウォーターディスペンサーの電源、容量、設置寸法を確認しましょう。
浄水器とフィルター交換費用
水質は味と機器の状態に影響します。水質と使用量に合う浄水器を選び、カートリッジの交換時期と年間費用を計上してください。
同時に提供できる杯数から数量を決める
器具を増やしても作業台、給湯能力、スタッフ数が不足すれば提供速度は上がりません。繁忙時だけ業務用マシンを併用する方法もあります。

冷蔵庫・冷凍庫の費用と選び方
縦型冷蔵庫とコールドテーブルの違い
縦型は収納容量を確保しやすく、コールドテーブルは天板を作業台にできます。収納量と作業性を考えて組み合わせましょう。
メニュー数と仕入れ頻度から容量を決める
販売数、仕入れ頻度、予備在庫から容量を計算します。詰め込みすぎると冷気が循環しにくいため、実際に使用できる容量で考えてください。
搬入経路と設置スペースを確認する
入口、階段、エレベーター、厨房扉を測り、扉の開閉、放熱、清掃、修理のスペースも確保します。搬入できない場合は分解やクレーン費が必要です。
消費電力と年間電気代も比較する
冷蔵庫は24時間稼働するため、年間消費電力量が経費へ影響します。中古の安い機器でも、電気代と修理費を含めると高くなる場合があります。
中古品を選ぶ場合の注意点
製造年、修理履歴、保証、パッキンやコンプレッサーの状態を確認します。専門業者から購入し、搬入・設置後の保証を確認してください。

製氷機の費用と選び方
1日のドリンク提供数から製氷能力を決める
1杯に使う氷の量と販売数を掛け、仕込みや冷却に使う分も追加します。製氷能力だけでなく実際の貯氷量も確認してください。
夏季の注文数を基準にする
外気温と水温が高い夏は製氷量が下がる場合があります。メーカーが示す複数条件の能力を確認し、夏のピーク時に不足しない機種を選びます。
貯氷量と氷の形を確認する
キューブ、チップ、フレークなど形で用途と溶け方が異なります。ドリンクとグラスに合う氷を選び、繁忙時間に必要な量を貯められるか確認しましょう。
給排水工事とフィルター交換が必要
製氷機には給水、排水、電源、アースが必要です。浄水器を使う場合は設置費とフィルター交換費も見込みます。
定期清掃とメンテナンス費用
給水部、貯氷庫、フィルターを定期清掃し、異臭や汚れを防ぎます。保守契約、出張修理、交換部品の費用も確認してください。

オーブン・コンロ・調理機器の費用
ガスコンロとIH調理器の違い
ガスは幅広い調理に対応しますが配管と換気が必要です。IHは清掃しやすい一方、対応鍋と十分な電気容量を用意します。
コンベクションオーブンの費用
小型機は数十万円程度からありますが、スチーム機能や多段式では100万円を超える場合があります。電源、給排水、天板サイズを確認してください。
電子レンジとトースターの費用
導入しやすい機器ですが、家庭用は業務の連続使用で保証対象外になる場合があります。複数台を使う場合は回路の負荷も確認します。
フライヤーを導入する場合の注意点
油の保管、交換、廃棄、清掃に加え、油煙とにおいに対応する換気設備が必要です。販売数に対して設備費と作業時間が見合うか検討しましょう。
熱源に合わせて換気設備を整える
高火力機器では排気フードとダクトが必要です。排気だけを強くせず、給気も合わせて設計してください。

シンク・作業台・収納設備の費用
営業許可に必要なシンクを確認する
必要な洗浄設備は営業内容と自治体の基準で異なります。槽の大きさ、給湯、排水位置を保健所へ確認してから発注しましょう。
手洗い設備を設置する
従業員が作業中に使いやすい位置へ設置し、水栓や消毒設備などの条件を確認します。客用トイレの手洗いで代用できるとは限りません。
ステンレス作業台のサイズを決める
仕込み、抽出、盛り付けの用途から必要面積を決めます。大きすぎると通路を狭め、小さすぎると食材や食器が混在します。
吊戸棚と食器収納を計画する
清潔な食器、調理器具、消耗品、洗剤を分けて保管します。洗浄後の動線に合わせ、日常的に使う物を取り出しやすい位置へ置きましょう。
既製品と特注品の費用差
規格品は費用と納期を抑えやすく、柱や配管に合わない場合は特注が必要です。特注前にレイアウト変更で規格品を使えないか検討します。

食器洗浄機は導入するべき?
食器洗浄機の本体価格
小規模店向けでも50万〜150万円以上を見込む必要があり、機種と能力で変わります。給湯器、専用電源、洗剤供給装置が別途になる場合があります。
給湯・給排水・電源工事の費用
一定温度の給湯、排水、専用電源が必要です。既存給湯器の能力と排水条件を確認し、機器の仕様書を施工業者へ渡してください。
作業時間と人件費を削減できる
1日の食器数、洗浄回数、スタッフの時給から導入効果を計算します。返却、予備洗い、洗浄、収納の動線も必要です。
小規模カフェでは手洗いも検討する
客席が少なくテイクアウト中心なら手洗いで対応できる場合があります。初期費用だけでなく、人件費、必要な食器数、厨房スペースを含めて判断します。
洗剤・リンス・保守費用も計算する
専用洗剤やリンス、スケール対策、定期点検が必要です。年間の水道光熱費と故障時の出張費も確認してください。

換気・空調設備にかかる費用
厨房用換気扇と排気フード
熱、蒸気、油煙を捕集できる大きさと風量を選びます。フィルターとダクトを清掃しやすい構造にしましょう。
ダクト工事が必要になる場合
屋外や屋上までの距離が長い、共用部を通る場合は工事費が増えます。貸主や管理組合の承諾も必要です。
客席と厨房の空調負荷を計算する
加熱機器や冷蔵設備の発熱、スタッフ数、日射、換気による外気流入を考慮します。面積だけで家庭用エアコンを選ぶと冷えない可能性があります。
建物の排気経路を確認する
排気口のにおい、煙、騒音が近隣へ影響しないか確認します。排気経路を作れない物件ではメニュー変更が必要になることもあります。
においや熱が客席へ流れない配置にする
排気と給気のバランスを取り、客席から厨房、厨房から屋外へ空気が流れるよう設計します。機器、空調、換気の業者間で条件を共有してください。

電気工事にかかる費用
厨房機器の消費電力を一覧にする
各機器の電圧、消費電力、定格電流を一覧にし、同時使用する組み合わせを施工業者へ伝えます。将来追加する設備の余裕も検討しましょう。
単相100V・単相200V・三相200Vの違い
高出力機器では200Vが必要になり、同じ200Vでも単相と三相は異なります。機器仕様書を確認し、コンセントの形だけで判断しないでください。
電気容量を増設する場合
分電盤だけで対応できる場合と、建物の幹線変更が必要な場合があります。テナント単独では増設できないこともあるため契約前に確認します。
専用回路やコンセントを追加する場合
高出力機器は専用回路を設け、水回りでは安全な位置へコンセントを配置します。延長コードや分岐タップでの常用は避けましょう。
契約電力と毎月の電気代を確認する
容量増設は基本料金へ影響する場合があります。24時間稼働する冷蔵機器は年間消費電力量も比較してください。
小型機器を含む消費電力を見直す際は、コーヒーメーカーの待機電力と節電方法も参考になります。
抽出後の保温コストについては、コーヒーメーカーの保温にかかる電気代も確認してください。

ガス工事にかかる費用
都市ガスとプロパンガスの違い
ガス種によって対応機器が異なります。物件のガス種と料金体系を確認し、対応機器を選びましょう。
ガス管の新設・移設費用
配管距離、壁や床、機器のガス消費量で工事内容が変わります。有資格者へ依頼し、完成後に漏えい検査を行ってください。
厨房機器に必要なガス容量を確認する
コンロ、オーブン、フライヤー、給湯器の消費量を合計し、メーターと配管の供給能力を確認します。
換気・防火設備も合わせて確認する
燃焼に必要な給気と排気を確保し、フード、ダクト、消火器、不燃材などを消防署や施工業者へ確認します。
オール電化厨房との費用を比較する
ガス工事を省けても、IHや電気オーブンには大きな電気容量が必要です。本体、工事、基本料金、厨房温度を含めて比較します。

給排水工事にかかる費用
シンクや製氷機の給排水
給水、給湯、排水に加えて製氷機には電源とアースが必要です。配管距離と排水勾配で工事費が変わります。
エスプレッソマシンの給排水
水道直結式は給水、浄水器、排水を設けます。自然排水できる高さと勾配、止水バルブ、フィルター交換スペースを確認してください。
グリストラップの設置
油脂を含む排水では設置が必要になる場合があります。容量と設置方法を確認し、営業後も定期的に清掃します。
排水管の位置で工事費が変わる
既存排水まで遠い、床下の高さが足りない場合は床の開口やかさ上げが必要です。内見時に排水管の位置と高さを確認しましょう。
漏水と詰まりを防ぐための点検
古い配管は劣化や詰まりを確認し、完成後は複数機器を同時に使って排水試験を行います。

厨房の内装・防水工事にかかる費用
厨房床の防水工事
床を水洗いする厨房では防水層と排水設備が必要です。居抜き物件でも漏水履歴と防水層の状態を確認します。
清掃しやすい壁と床材を選ぶ
耐水、耐熱、清掃性があり、滑りにくい材料を選びます。目地や段差が多い仕上げは汚れがたまりやすくなります。
床の排水勾配を確認する
排水口へ水が流れる適切な勾配を設け、機器を置いた後でも清掃できる位置へ排水口を配置します。
火気を使用する場所の防火対策
機器と壁の距離、不燃材、フード、防火ダンパーなどを消防署と施工業者へ確認します。
古い物件で追加工事が発生する原因
解体後に床下の腐食、漏水、配管劣化、電気容量不足が分かる場合があります。予備費を持ち、追加工事は書面で確認してください。

居抜き物件の厨房設備費用
既存設備を利用できるメリット
冷蔵庫、シンク、換気、配管を再利用できれば購入費と工事費を削減できます。自店のメニューと処理能力に合うか確認してください。
造作譲渡料の内容を確認する
引き継ぐ設備、家具、看板を一覧にし、所有者と状態を記録します。引き渡し後の故障責任も契約書で確認しましょう。
機器の所有者とリース残債を確認する
リース中やメーカー貸与の機器は前営業者の所有物ではありません。型番と製造番号を控え、所有関係を確認してください。
製造年・修理履歴・動作を点検する
冷却、製氷、洗浄、排気などを専門業者に点検してもらいます。古い機器は交換部品がなく修理できない場合があります。
不要な設備の撤去費用も見積もる
大型機器の搬出、解体、冷媒回収には費用がかかります。再利用価値から修理費と撤去費を差し引いて比較しましょう。

スケルトン物件の厨房設備費用
厨房レイアウトを自由に設計できる
メニューと作業工程に合わせて配置でき、将来の設備スペースも確保できます。ただし理想を詰め込みすぎると工事費が増えます。
給排水・電気・ガス工事が必要になる
シンク、製氷機、冷蔵庫、コンロに合わせて設備を新設します。契約前に施工業者の現地確認を受けてください。
換気ダクトの経路を確認する
外壁や屋上へダクトを通す工事は高額になりやすく、貸主の承諾も必要です。排気経路がなければ物件やメニューを変える必要があります。
厨房区画と客席工事を合わせて考える
厨房を広げると席数が減り、席を増やすと厨房能力が不足します。席数、回転数、スタッフ数のバランスを考えてください。
居抜き物件との総額を比較する
賃料、造作譲渡、設備、工事、修理、開店までの家賃を合計します。退去時の原状回復条件も確認しましょう。

新品・中古・リースの費用を比較
新品の厨房機器を購入するメリット
保証と省エネ性能を期待でき、必要な寸法と能力を選びやすい方法です。冷蔵庫や製氷機は長期費用も比較します。
中古の厨房機器を購入するメリット
初期費用と納期を抑えられる場合があります。作業台や棚など構造が単純な設備は状態を判断しやすいでしょう。
中古機器の保証と修理リスク
複雑な機器は外観だけで状態を判断できません。保証、製造年、部品供給を確認し、主力機器は保証付き中古か新品を優先します。
リース契約の月額と総支払額
初期支出を抑えられますが、中途解約が難しく、総支払額が購入額を上回ることがあります。終了時の所有権と保守範囲を確認してください。
購入とリースを設備ごとに使い分ける
作業台は購入し、高額機器はリースにするなど使い分けられます。月額料金を固定費として収支計画へ入れましょう。

厨房設備の見積もりを取る方法
必要な設備を一覧にする
設備名、数量、サイズ、能力、新品・中古の希望を書き出し、必須、希望、後から追加できる設備に分けます。
メニューと提供数を業者へ伝える
メニュー、1日の販売数、ピーク時注文数、スタッフ数、仕入れ頻度を共有すると、必要能力を判断しやすくなります。
複数の厨房業者から見積もりを取る
同じ条件で依頼し、価格、機種、納期、保証、修理対応、操作説明を比較します。
本体・運搬・設置・工事を分けて確認する
階段、クレーン、夜間搬入、養生、撤去などを含むか確認し、一式表記の内訳を質問してください。
見積書に含まれない費用を質問する
電気、ガス、給排水、換気を別業者が担当する場合があります。税、送料、試運転、廃棄を含む最終額を把握しましょう。

厨房設備費用を抑える方法
必要な機器から優先して導入する
営業許可、衛生、安全、主力メニューに必要な設備を優先し、使用頻度が低い機器は後回しにします。
メニュー数を絞って設備を減らす
同じ食材と機器を複数商品に使えるようにすると、設備、在庫、廃棄を減らしやすくなります。
居抜き設備を専門業者に点検してもらう
修理費と残りの使用年数を確認し、使えない設備は早期に撤去費を見積もります。
中古品と新品を組み合わせる
作業台は中古、故障時の影響が大きい冷蔵機器は新品など、設備の重要度で使い分けます。
開業後に追加できる設備は後回しにする
売上を確認して追加できる機器は、スペースと電源だけ準備します。配管やダクトは後付けが高くなるため先に計画しましょう。
見た目より作業性と耐久性を優先する
標準寸法と一般的な部品を使う設備は、清掃、修理、交換に対応しやすくなります。

厨房設備で予算オーバーしやすい原因
本体価格だけで予算を組んでいる
運搬、設置、接続、試運転、廃棄、関連部材まで含む総額を確認します。
電気容量や排水位置を確認していない
増設や配管工事が必要になり、建物条件によっては設置自体ができません。契約前に現地調査を受けましょう。
搬入経路に機器が入らない
梱包寸法と回転スペースを確認し、分解搬入やクレーンが必要か見積もります。
メニュー変更で設備が追加になる
揚げ物や製菓の追加は調理機器だけでなく換気、冷蔵、電気設備へ影響します。メニューを先に固めてください。
工事中に建物の劣化が見つかる
漏水、腐食、詰まり、電気設備の劣化に備えて予備費を設け、追加工事の承認を文書化します。
運転資金を設備費へ使ってしまう
設備費の上限を決め、家賃、人件費、仕入れ、返済に必要な運転資金へ手を付けないよう管理します。

カフェ厨房のレイアウトを決めるポイント
注文から提供までの動線を短くする
レジ、抽出、盛り付け、提供の流れを短くし、ドリンクとフード担当の作業範囲が重ならないようにします。
洗浄前と洗浄後の食器を分ける
返却、予備洗い、洗浄、乾燥、収納の順に配置し、汚れた食器と清潔な食器が交差しないようにします。
冷蔵庫と作業台を近くに配置する
頻繁に使う食材を作業場所の近くへ置き、扉を開けても通路をふさがないか確認してください。
スタッフ同士がぶつからない通路幅を確保する
扉や引き出しを開けた状態でも通行でき、熱い物を持つスタッフが安全にすれ違える幅を確保します。
清掃や修理ができるスペースを残す
放熱、フィルター清掃、機器の引き出し、床や壁の清掃ができる余白を取ります。

厨房設備を決める前に保健所へ相談する
飲食店営業許可の施設基準を確認する
床、壁、照明、換気、給排水、防虫などの基準を確認し、物件契約前または図面作成時に相談します。
シンクと手洗い設備の条件を確認する
数、大きさ、給湯、水栓、消毒設備などを確認します。以前の店舗が飲食店でも現在の計画に合うとは限りません。
食材や食器の保管設備を確認する
食品、食器、器具、洗剤を衛生的に分けて保管し、冷蔵設備の温度確認方法も整えます。
工事前に図面を持参して相談する
機器配置、シンク、手洗い、冷蔵庫、収納、トイレが分かる図面とメニューを持参します。変更時は再確認してください。
自治体によって基準が異なる点に注意する
具体的な施設基準と申請手数料は自治体で異なります。出店予定地を管轄する保健所へ必ず確認しましょう。

厨房設備費用の資金調達方法
自己資金から支払う
返済を抑えられますが、全額を設備へ使わず運転資金、生活費、修理用の予備資金を残します。
日本政策金融公庫の創業融資を検討する
厨房機器や設置工事を設備資金として申し込める場合があります。機種、数量、価格が分かる見積書を用意し、最新条件を公式窓口へ確認してください。
設備資金の申し込みを検討する方は、カフェ開業資金の融資・審査・必要書類の解説も参考にしてください。
自治体の制度融資を確認する
自治体、金融機関、信用保証協会が連携する創業向け融資があります。利子や保証料の補助、手続き期間は地域で異なります。
補助金・助成金の対象経費を確認する
交付決定前の契約が対象外になる制度や後払いの制度があります。採択前提で支払わず、公募要領を確認してください。
リースと融資の返済負担を比較する
契約期間、所有権、途中解約、保守、月額と総支払額を比較し、売上が低い月でも負担できるか確認します。

厨房設備を導入するまでの流れ
メニューと提供数を決める
開業時の商品、価格、販売数、ピーク時注文数と調理工程を整理し、将来メニューと分けます。
物件の設備条件を調査する
電気、ガス、給排水、換気、床、搬入経路を調べ、厨房業者や施工業者に内見してもらいます。
厨房レイアウトを作成する
機器寸法と動線、扉の開閉、接続位置を図面へ反映し、スタッフが実際に動けるか確認します。
機器と工事の見積もりを取る
本体、搬入、設置、接続、試運転、撤去を含め、内装業者と厨房業者の担当範囲を整理します。
保健所や消防署へ事前相談する
営業許可の施設基準と防火設備を確認し、必要な修正を機器発注前に行います。
発注・工事・試運転を行う
納期を確認して発注し、設置後は冷却、製氷、抽出、洗浄、排水を実際に試します。プレオープンで連続注文にも対応できるか確認しましょう。

カフェの厨房設備費用に関するよくある質問
小さなカフェにはどの設備が必要ですか?
メニューと自治体の基準で異なりますが、抽出機器、冷蔵庫、製氷機、シンク、手洗い、作業台、給湯設備などが基本です。
厨房設備はすべて新品にするべきですか?
すべて新品にする必要はなく、作業台は中古、故障時の影響が大きい機器は新品など使い分けられます。
家庭用の冷蔵庫や電子レンジは使えますか?
仕様、営業内容、保健所、メーカー保証によって異なります。連続使用の処理能力と耐久性を確認してください。
中古厨房機器は何年程度使えますか?
機種、製造年、使用環境、整備状態で異なるため一律に判断できません。専門業者の点検と部品供給を確認します。
厨房設備のリースは審査がありますか?
一般にリース会社の審査があり、創業計画や代表者の信用状況を確認される場合があります。
厨房設備費用は融資の対象になりますか?
創業融資の設備資金に含められる場合があります。見積書を用意し、契約や支払いの前に融資先へ相談してください。
厨房設備の設置には何日かかりますか?
台数、工事、在庫で異なります。受注生産品や海外製品は納期が長いため、工事日程へ早めに反映しましょう。

まとめ|カフェの厨房設備費用は機器と工事を分けて見積もろう
提供メニューから必要な設備を決める
開業時のメニューと調理工程から必要機器を一覧にし、主力商品へ優先的に予算を配分します。
本体価格だけでなく設置工事費を確認する
運搬、設置、電気、ガス、給排水、換気を分け、見積書に含まれる範囲を確認してください。
複数の見積もりを比較する
価格、機種、保証、納期、保守対応を同じ条件で比較し、営業中の故障にも対応できる業者を選びます。
運転資金を残した予算を組む
当面の家賃、人件費、仕入れ、返済と予備費を先に確保し、設備費の上限を決めます。
工事前に保健所や専門業者へ相談する
物件契約や機器発注の前に、保健所、消防署、厨房業者、施工業者へ図面とメニューを共有し、追加工事と予算超過を防ぎましょう。

