パブリックカッピングは、コーヒーの味や香りを参加者みんなで比べながら学べるテイスティングイベントです。ロースターやカフェが開催することが多く、スペシャルティコーヒーに興味がある人、自分の好みを知りたい人、いろいろな産地の豆を試してみたい人に向いています。

「カッピング」と聞くと専門家だけの評価会のように感じるかもしれませんが、パブリックカッピングは一般の人も参加しやすい形で行われます。正解を当てる場ではなく、香りや味の違いを体験し、自分の言葉でコーヒーを理解していく場です。

この記事では、パブリックカッピングとは何か、普通の試飲との違い、当日の流れ、味を見るポイント、初心者が参加するときの考え方までわかりやすく解説します。コーヒーをもっと深く楽しみたい人は、ぜひ参考にしてください。

目次 [ close ]
  1. パブリックカッピングとは?
    1. 一般参加できるコーヒーのテイスティング会
    2. 専門家だけでなく初心者も参加できる理由
    3. コーヒーの味を比べて学べる場
  2. パブリックカッピングで体験できること
    1. 複数のコーヒーを同じ条件で飲み比べる
    2. 香り・酸味・甘さ・後味を言葉にする
    3. 自分の好みを見つけやすくなる
  3. カッピングと普通の試飲の違い
    1. 抽出条件をそろえて比較する
    2. スプーンで香りと味を確認する
    3. 味の印象を客観的に見やすい
  4. パブリックカッピングの流れ
    1. 豆の説明を聞く
    2. 粉の香りとお湯を注いだ香りを確認する
    3. スプーンで少量ずつ味を見る
  5. パブリックカッピングで見る味のポイント
    1. フレグランスとアロマ
    2. 酸味・甘さ・苦味のバランス
    3. 余韻や口当たりの違い
  6. 初心者が参加しても大丈夫?
    1. 専門用語を知らなくても楽しめる
    2. 正解を当てる場ではない
    3. 感じたことを自分の言葉で表現する
  7. パブリックカッピングに必要な持ち物
    1. 基本的には手ぶらで参加できる
    2. メモ帳やスマホがあると便利
    3. 香りの強いものは避ける
  8. 参加前に知っておきたいマナー
    1. 香水や強い香りを控える
    2. スプーンの扱い方に気をつける
    3. ほかの参加者の感想を否定しない
  9. パブリックカッピングでよく使われる言葉
    1. フレーバー
    2. クリーンカップ
    3. アフターテイスト
  10. カッピングスコアとの関係
    1. 品質評価としてのカッピング
    2. 点数より味の理解を重視する
    3. スペシャルティコーヒーを知る入口になる
  11. パブリックカッピングの楽しみ方
    1. 産地違いを比べる
    2. 精製方法の違いを比べる
    3. 焙煎度の違いを比べる
  12. 参加するメリット
    1. コーヒー選びがうまくなる
    2. 味の語彙が増える
    3. カフェやロースターへの理解が深まる
  13. パブリックカッピングが向いている人
    1. スペシャルティコーヒーに興味がある人
    2. 自分の好みを知りたい人
    3. コーヒーをもっと深く楽しみたい人
  14. 参加時に気をつけたいこと
    1. 空腹すぎる状態は避ける
    2. 飲みすぎず少量ずつ味を見る
    3. 無理に専門的な表現を使わない
  15. パブリックカッピングまとめ
    1. コーヒーの違いを体験で学べる場
    2. 初心者でも参加しやすい
    3. 好みの豆を見つけるきっかけになる

パブリックカッピングとは?

一般参加できるコーヒーのテイスティング会

パブリックカッピングとは、一般の人も参加できるコーヒーのテイスティング会のことです。カフェやロースターが用意した複数のコーヒーを、同じ条件で飲み比べながら、香りや味の違いを確認します。

専門的な品質評価としてのカッピングを、より開かれた形で体験できるのが特徴です。産地や品種、精製方法、焙煎度が違う豆を一度に比べられるため、普段の一杯では気づきにくい違いを感じやすくなります。

専門家だけでなく初心者も参加できる理由

カッピングはプロの買い付けや品質管理にも使われる方法ですが、パブリックカッピングでは初心者にもわかりやすく説明しながら進められることが多いです。難しい専門用語を知らなくても、感じた香りや味をそのまま言葉にすれば問題ありません。

たとえば「柑橘っぽい」「甘い香りがする」「後味がすっきりしている」といった素直な感想で十分です。大切なのは、正しい答えを探すことではなく、自分がどう感じたかを知ることです。

コーヒーの味を比べて学べる場

パブリックカッピングの魅力は、複数のコーヒーを横並びで比べられることです。ひとつだけ飲んでいるとわかりにくい酸味や甘さ、香りの違いも、並べて飲むことで輪郭が見えてきます。

飲み比べを重ねると、「自分は華やかな香りの豆が好き」「苦味より甘さがある豆が好み」など、好みの傾向が少しずつわかってきます。豆選びの失敗を減らすきっかけにもなります。

ハンドドリップでコーヒーを淹れるイラスト

パブリックカッピングで体験できること

複数のコーヒーを同じ条件で飲み比べる

パブリックカッピングでは、複数のコーヒー豆を同じ粉量、同じ湯量、同じ抽出時間で用意します。条件をそろえることで、抽出技術の差ではなく、豆そのものの違いを見やすくします。

普段のハンドドリップでは、注ぎ方や器具によって味が変わりますが、カッピングではできるだけ条件を統一します。そのため、産地や精製方法、焙煎の違いが比較しやすくなります。

香り・酸味・甘さ・後味を言葉にする

カッピングでは、香り、酸味、甘さ、苦味、コク、後味などを順番に見ていきます。最初はすべてを細かく判断する必要はありません。まずは「好き」「飲みやすい」「香りが強い」など、大まかな印象から始めるとよいでしょう。

慣れてくると、柑橘、ベリー、チョコレート、ナッツ、花、はちみつなど、より具体的な言葉で表現できるようになります。味の語彙が増えると、コーヒー選びも楽しくなります。

自分の好みを見つけやすくなる

パブリックカッピングに参加すると、自分の好みを見つけやすくなります。店頭で説明を読んだだけではわかりにくい味の違いも、実際に飲み比べることで体感できます。

「浅煎りは酸っぱいだけだと思っていたけれど、甘さもある」「深煎り以外にも飲みやすいコーヒーがある」といった発見があるかもしれません。好みを知ることは、コーヒーを長く楽しむうえで大きな助けになります。

コーヒー産地を眺めながらコーヒーを味わうイラスト

カッピングと普通の試飲の違い

抽出条件をそろえて比較する

普通の試飲では、ハンドドリップやエスプレッソなど、完成した飲み物としてコーヒーを味わうことが多いです。一方、カッピングでは粉に直接お湯を注ぎ、条件をそろえて味を確認します。

これは、豆の品質や個性をできるだけ公平に見るためです。抽出器具や淹れ方の影響を少なくすることで、豆そのものの香りや味の違いに集中しやすくなります。

スプーンで香りと味を確認する

カッピングでは、専用のスプーンを使って少量ずつコーヒーを口に含みます。勢いよく吸い込むようにすすることで、香りが鼻に抜け、味の広がりを感じやすくなります。

最初は少し恥ずかしく感じるかもしれませんが、イベントではスタッフがやり方を説明してくれることがほとんどです。無理に大きな音を立てる必要はなく、少量ずつ確認すれば大丈夫です。

味の印象を客観的に見やすい

カッピングでは、同じ条件で複数のコーヒーを比べるため、味の印象を客観的に見やすくなります。どれが酸味が強いか、どれが甘く感じるか、どれが後味が長いかを並べて確認できます。

もちろん、感じ方には個人差があります。その違いも含めて楽しめるのがパブリックカッピングの良さです。ほかの参加者の感想を聞くことで、自分では気づかなかった表現に出会えることもあります。

焙煎機と焙煎されたコーヒー豆のイラスト

パブリックカッピングの流れ

豆の説明を聞く

イベントのはじめには、用意された豆の産地や品種、精製方法、焙煎度などの説明が行われることが多いです。事前に情報を聞くことで、味の違いを意識しながら試しやすくなります。

ただし、説明に引っ張られすぎる必要はありません。情報はあくまで手がかりです。実際に香りをかぎ、味を見て、自分がどう感じるかを大切にしましょう。

粉の香りとお湯を注いだ香りを確認する

カッピングでは、まず挽いた粉の香りを確認します。これをドライの香りと呼ぶことがあります。次にお湯を注いだあとの香りを確認し、粉の状態とは違う香りの立ち方を見ます。

お湯を注ぐと、果物のような香り、花のような香り、チョコレートのような甘い香りなどがよりはっきり感じられることがあります。香りの変化を楽しむのもカッピングの大きな魅力です。

スプーンで少量ずつ味を見る

一定時間が経ったら、表面の粉を取り除き、スプーンで少量ずつ味を見ます。熱い状態から少し冷めた状態まで、温度による味の変化も確認します。

熱いときには酸味が目立ち、冷めると甘さや香りが感じやすくなることもあります。一度で判断せず、時間を置きながら何度か味を見ると、コーヒーの表情がよくわかります。

コーヒー豆を丁寧に選別するイラスト

パブリックカッピングで見る味のポイント

フレグランスとアロマ

フレグランスは挽いた粉の香り、アロマはお湯を注いだあとの香りを指します。香りはコーヒーの印象を大きく左右するため、カッピングでは最初にしっかり確認します。

香りを表現するときは、難しく考えすぎなくて大丈夫です。「甘い」「香ばしい」「果物っぽい」「花のよう」など、自分が思い浮かべた言葉をメモしておくと、あとで味と結びつけやすくなります。

酸味・甘さ・苦味のバランス

コーヒーの味を見るときは、酸味、甘さ、苦味のバランスが大切です。酸味が強くても甘さがあれば心地よく感じられますし、苦味があっても重すぎなければ飲みやすくなります。

どれかひとつの要素だけで判断するのではなく、全体としてまとまりがあるかを見ると、コーヒーの印象をつかみやすくなります。

余韻や口当たりの違い

飲み込んだあとに残る香りや味を余韻といいます。すっきり消えるものもあれば、甘さや香りが長く続くものもあります。余韻の違いは、コーヒーの個性を知るうえで大切なポイントです。

また、口当たりも豆によって変わります。軽やかなもの、なめらかなもの、しっかりした質感のものなど、飲んだときの印象を言葉にしてみましょう。

コーヒー豆と温かいコーヒーカップのイラスト

初心者が参加しても大丈夫?

専門用語を知らなくても楽しめる

パブリックカッピングは、初心者でも参加しやすいイベントです。専門用語を知らなくても、香りをかぎ、味を見て、感じたことを話すだけで十分楽しめます。

むしろ最初のうちは、難しい言葉にこだわらないほうが素直に味を感じられます。「これは好き」「これは少し酸っぱい」「これは甘く感じる」といった感想から始めましょう。

正解を当てる場ではない

カッピングというと、味を当てるテストのように思われがちですが、パブリックカッピングは正解を競う場ではありません。人によって感じ方が違うことも、コーヒーのおもしろさのひとつです。

ほかの人と違う感想を持っても問題ありません。自分の感覚を大切にしながら、ほかの参加者の表現を聞くことで、味の見方が広がっていきます。

感じたことを自分の言葉で表現する

コーヒーの味を表現するのが苦手でも、身近な言葉で問題ありません。「レモンみたい」「焼き菓子っぽい」「紅茶に近い」「後味が軽い」など、日常の経験に置き換えると表現しやすくなります。

最初から正確な表現を目指す必要はありません。何度か参加するうちに、自分なりの言葉が増え、豆の違いもより楽しく感じられるようになります。

コーヒーミルやケトルなど抽出器具のイラスト

パブリックカッピングに必要な持ち物

基本的には手ぶらで参加できる

パブリックカッピングでは、コーヒー豆、カップ、スプーン、お湯などは主催者側が用意してくれることがほとんどです。そのため、基本的には手ぶらで参加できます。

初めて参加する場合は、事前に予約の有無や参加費、所要時間だけ確認しておくと安心です。会場によっては定員が少ないこともあるため、早めに申し込むとよいでしょう。

メモ帳やスマホがあると便利

持っていくと便利なのは、メモ帳やスマホです。豆の名前、産地、感じた香りや味を記録しておくと、あとで自分の好みを振り返れます。

その場では覚えているつもりでも、複数の豆を飲み比べると印象が混ざりやすくなります。簡単な一言でもよいので、気づいたことを残しておくのがおすすめです。

香りの強いものは避ける

カッピングでは香りを細かく確認するため、香水や強い柔軟剤、香りの強いハンドクリームなどは避けたほうがよいです。自分だけでなく、周りの参加者の香りの感じ方にも影響することがあります。

また、参加直前に香りの強い食事をとると、味の感じ方が変わる場合があります。できるだけニュートラルな状態で参加すると、コーヒーの違いを感じやすくなります。

複数のコーヒーをテイスティングするイラスト

参加前に知っておきたいマナー

香水や強い香りを控える

パブリックカッピングでは、香りを細かく確認するため、香水や強い香りの整髪料、柔軟剤、ハンドクリームなどは控えるのが基本です。コーヒーの香りは繊細なので、周囲の香りによって印象が変わってしまうことがあります。

これは堅苦しいルールというより、参加者みんなが同じ条件で香りを楽しむための配慮です。初めて参加する場合も、香りの強いものを避けるだけで十分マナーを守れます。

スプーンの扱い方に気をつける

カッピングでは、スプーンを使って少量のコーヒーを口に含みます。衛生面に配慮するため、共有スプーンを直接口につけない、使い方の説明をよく聞く、指定されたカップや水でスプーンを洗うなど、会場のルールに従いましょう。

最近では、参加者ごとにスプーンを分けたり、使い捨てカップを用意したりするイベントもあります。迷ったときは、主催者の案内に合わせれば問題ありません。

ほかの参加者の感想を否定しない

味や香りの感じ方は人によって違います。同じコーヒーを飲んでも、「ベリーのよう」と感じる人もいれば、「紅茶っぽい」と感じる人もいます。どちらが正しいというより、感じ方の違いそのものがカッピングのおもしろさです。

ほかの参加者の感想を否定せず、「そういう感じ方もあるんだ」と受け止めることで、味の見方が広がります。自分の感想も遠慮しすぎず、素直に共有してみましょう。

山あいのコーヒー農園と生産者のイラスト

パブリックカッピングでよく使われる言葉

フレーバー

フレーバーとは、コーヒーを飲んだときに感じる香りや味の印象をまとめた言葉です。柑橘、ベリー、チョコレート、ナッツ、花、スパイスなど、食品や植物にたとえて表現されることが多いです。

実際にその材料が入っているわけではなく、似た印象として表現します。最初は難しく感じるかもしれませんが、身近な食べ物や香りに置き換えて考えると、少しずつ言葉にしやすくなります。

クリーンカップ

クリーンカップは、雑味が少なく、味の輪郭がきれいに感じられる状態を表す言葉です。口の中に嫌な渋みや濁った印象が残らず、すっきりとした味わいのコーヒーに使われます。

スペシャルティコーヒーでは、クリーンさが重要な評価ポイントのひとつです。パブリックカッピングでも、後味がきれいか、香りが濁っていないかを意識すると、豆の品質を感じ取りやすくなります。

アフターテイスト

アフターテイストは、コーヒーを飲み込んだあとに残る味や香りのことです。甘い余韻が長く続くもの、すっきり消えるもの、苦味が残るものなど、豆によって印象が変わります。

飲んだ瞬間の味だけでなく、飲み終わったあとにどんな印象が残るかを見ると、コーヒーの完成度や好みがわかりやすくなります。

カフェでコーヒーと仕事を楽しむイラスト

カッピングスコアとの関係

品質評価としてのカッピング

カッピングは、もともとコーヒーの品質を評価するために使われる方法です。生豆の買い付けや焙煎後の品質確認、スペシャルティコーヒーの評価など、プロの現場でも広く行われています。

評価では、香り、酸味、甘さ、口当たり、後味、バランスなどを確認します。一定の基準で点数をつけることで、豆の品質や特徴を客観的に見やすくします。

点数より味の理解を重視する

パブリックカッピングでは、必ずしも点数をつけることが目的ではありません。むしろ、参加者がコーヒーの違いを体験し、自分の好みや味の感じ方を知ることが大切です。

スコアが高いコーヒーが、必ず自分にとって一番おいしいとは限りません。評価の高さと好みは別のものとして考えると、より自由にコーヒーを楽しめます。

スペシャルティコーヒーを知る入口になる

パブリックカッピングは、スペシャルティコーヒーを知る入口としてもぴったりです。産地や精製方法、焙煎度によって味が変わることを、実際に飲みながら理解できます。

説明だけではわかりにくい違いも、飲み比べることで体感できます。これまで何となく選んでいたコーヒーも、少しずつ自分の基準で選べるようになるでしょう。

コーヒーを手に街を歩くイラスト

パブリックカッピングの楽しみ方

産地違いを比べる

パブリックカッピングでは、産地の違いを比べる楽しさがあります。エチオピア、ケニア、コロンビア、ブラジルなど、産地が違うと香りや酸味、甘さの出方も変わります。

同じ焙煎度でも、華やかで明るいもの、ナッツのように香ばしいもの、チョコレートのような甘さがあるものなど、印象はさまざまです。産地ごとの傾向を知ると、豆選びがぐっと楽になります。

精製方法の違いを比べる

精製方法の違いも、カッピングで注目したいポイントです。ウォッシュトはクリーンで透明感が出やすく、ナチュラルは果実感や甘い香りが強く出やすい傾向があります。ハニー精製は、その中間のような甘さや質感を楽しめることがあります。

同じ産地の豆でも、精製方法が違うだけで印象が大きく変わります。飲み比べることで、どのタイプの風味が自分に合うのか見つけやすくなります。

焙煎度の違いを比べる

焙煎度の違いを比べると、浅煎り、中煎り、深煎りの特徴がわかりやすくなります。浅煎りは酸味や香りが出やすく、深煎りは苦味やコクが強くなりやすいです。中煎りはその中間で、バランスが取りやすい傾向があります。

ただし、焙煎度だけで味が決まるわけではありません。豆の産地や精製方法と組み合わさることで、さまざまな味わいが生まれます。

カウンターでハンドドリップするイラスト

参加するメリット

コーヒー選びがうまくなる

パブリックカッピングに参加すると、自分の好みがわかりやすくなり、コーヒー選びがうまくなります。フレーバー表記や産地情報を見たときに、味をイメージしやすくなるからです。

店頭で「どれを選べばよいかわからない」と迷う人ほど、飲み比べの経験が役立ちます。好みの傾向がわかると、豆選びが楽しくなります。

味の語彙が増える

カッピングを体験すると、味を表現する言葉が少しずつ増えていきます。最初は「苦い」「酸っぱい」「飲みやすい」だけでも、回数を重ねると「柑橘のよう」「蜂蜜っぽい」「後味が長い」など、より細かく言えるようになります。

味の語彙が増えると、カフェで好みを伝えやすくなります。店員に相談するときも、自分の好みを言葉にできると、ぴったりの豆を選んでもらいやすくなります。

カフェやロースターへの理解が深まる

パブリックカッピングでは、豆の背景や焙煎の考え方を聞けることがあります。どのような意図で豆を選び、どんな味を引き出そうとしているのかを知ると、カフェやロースターへの理解が深まります。

普段何気なく飲んでいる一杯にも、産地、生産者、焙煎士、バリスタの仕事が関わっています。そのつながりを感じられるのも、パブリックカッピングの魅力です。

コーヒー市場で豆を選ぶイラスト

パブリックカッピングが向いている人

スペシャルティコーヒーに興味がある人

スペシャルティコーヒーに興味がある人には、パブリックカッピングがとても向いています。複数の豆を一度に比べられるため、産地や精製方法による違いを効率よく体験できます。

本や説明だけで学ぶより、実際に飲みながら理解したほうが印象に残りやすいです。スペシャルティコーヒーの入口として、気軽に参加してみる価値があります。

自分の好みを知りたい人

コーヒー豆を買うたびに迷ってしまう人、自分がどんな味を好きなのかわからない人にもおすすめです。飲み比べをすると、自分が自然と選ぶ味の傾向が見えてきます。

華やかな香りが好きなのか、しっかりしたコクが好きなのか、すっきりした後味が好きなのかを知ることで、次の豆選びがしやすくなります。

コーヒーをもっと深く楽しみたい人

パブリックカッピングは、コーヒーをもっと深く楽しみたい人にも向いています。普段の一杯を「おいしい」で終わらせず、どんな香りや味があるのかを考えるきっかけになります。

味を意識して飲むようになると、自宅での抽出や豆の保管にも興味が広がります。コーヒーを趣味として楽しみたい人には、とても良い体験になります。

コーヒー豆の麻袋と商品パッケージのイラスト

参加時に気をつけたいこと

空腹すぎる状態は避ける

カッピングでは少量ずつとはいえ、複数のコーヒーを口にします。空腹すぎる状態で参加すると、カフェインや酸味が胃に負担になることがあります。

参加前には、軽く食事をしておくと安心です。ただし、香りの強い食べ物や味の濃いものは、味覚に影響する場合があるため控えめにするとよいでしょう。

飲みすぎず少量ずつ味を見る

パブリックカッピングでは、すべてのコーヒーを飲み切る必要はありません。スプーンで少量ずつ味を確認し、必要に応じて吐き出し用のカップを使うこともあります。

たくさん飲むことより、香りや味の違いを落ち着いて見ることが大切です。無理をせず、自分のペースで参加しましょう。

無理に専門的な表現を使わない

カッピングでは専門的な言葉を聞くこともありますが、無理に使う必要はありません。自分が感じたことを、自分の言葉で表現するほうが大切です。

「おいしい」「飲みやすい」「少し酸っぱい」だけでも十分な感想です。慣れてきたら、少しずつ具体的な表現を増やしていけばよいでしょう。

コーヒーカップを持ってカフェを歩くイラスト

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パブリックカッピングまとめ

コーヒーの違いを体験で学べる場

パブリックカッピングは、複数のコーヒーを飲み比べながら、香りや味の違いを体験で学べる場です。産地、精製方法、焙煎度による違いを実際に感じられるため、コーヒーへの理解が深まります。

専門家だけのものではなく、初心者でも気軽に参加しやすいイベントです。難しく考えず、まずは香りや味の違いを楽しむことから始めてみましょう。

初心者でも参加しやすい

パブリックカッピングでは、正解を当てる必要はありません。感じ方は人それぞれであり、ほかの参加者の感想を聞くことで、自分の味の見方も広がります。

専門用語を知らなくても、手ぶらでも参加しやすい場合が多いため、スペシャルティコーヒーに興味を持った人の最初の一歩としておすすめです。

好みの豆を見つけるきっかけになる

パブリックカッピングに参加すると、自分がどんなコーヒーを好きなのかが見つけやすくなります。好みの傾向がわかれば、豆選びやカフェでの注文がより楽しくなります。

コーヒーの世界は、飲み比べるほど奥行きが見えてきます。パブリックカッピングは、その楽しさを体験できる身近な機会です。

焙煎士がコーヒー豆を焙煎するイラスト