「ナイスカットG」と「NEXT G」を比べる前に、旧NEXT Gと現行のNEXT G2は別の製品名だと整理しておきましょう。カリタは2015年にNEXT G(SB/AG)の発売を告知しましたが、2026年10月10日現在の公式グラインダー一覧に掲載されているのはNEXT G2(KAK/RB)です。新品を比べるなら、基本的にはナイスカットGとNEXT G2の比較になります。
結論からいえば、ナイスカットGはシンプルなカット式ミルを選びたい人、NEXT G2はメーカーが案内する静電除去・低回転設計を重視する人向けです。ただし、公式サイトで確認できる仕様項目には差があり、音量、味、挽く速さを同条件で直接比較した公式測定値は見当たりません。未実測の印象を、製品の確定的な優劣として扱わないことが大切です。
この記事の比較範囲:購入候補はナイスカットGと現行NEXT G2を中心に比較し、旧NEXT Gは中古品を見分けるために分けて記載します。型式・商品コード・銘板が異なる製品へ仕様を転記しません。
ナイスカットG・旧NEXT G・NEXT G2を区別する
| 製品 | 公式に確認できる名称・識別情報 | 2026年10月時点の扱い | 購入時の注意 |
|---|---|---|---|
| ナイスカットG | 商品コード61117(インディアンレッド)、61119(プレミアムブラウン)、61167(シルバー) | カリタ公式の現行一覧に掲載 | 色と商品コードを一致させる。旧ナイスカットミルと混同しない |
| 旧NEXT G | 2015年の公式発売告知ではNEXT G(SB/AG) | 現行グラインダー一覧にはNEXT G2が掲載され、旧NEXT Gの商品ページは現行一覧から確認できない | 中古品は銘板と付属品を確認。NEXT G2の仕様・価格を流用しない |
| NEXT G2 | 型式KCG-17。商品コード61120(KAK/カーキ)、61122(RB/ロイヤルブルー) | カリタ公式の現行一覧に掲載 | 販売ページに「NEXT G」とだけある場合も、商品コード・色・銘板でG2か確認する |
旧NEXT Gについては、カリタの2015年発売告知で名称と色を確認できます。現行品は公式グラインダー一覧、NEXT G2は公式製品詳細で照合しました。
公式仕様を比較
下表は、カリタ公式ページで2026年10月10日に確認できた情報だけを記載しています。「記載を確認できず」は、その性能がないという意味ではありません。公式の現行ページに数値が見当たらず、旧機種や販売店の数値で補わなかった項目です。
| 項目 | ナイスカットG | 旧NEXT G | NEXT G2 |
|---|---|---|---|
| 本体寸法 | 現行公式ページで本体寸法の記載を確認できず。化粧箱は235×175×375mm | 現行公式ページで確認できず | 現行公式ページで本体寸法の記載を確認できず。化粧箱は275×205×420mm |
| 重量 | 公式ページは「商品重量3kg」と記載。本体のみか梱包含むかは同ページでは不明 | 現行公式ページで確認できず | 本体重量2,300g。別欄の「商品重量」は3.2kg |
| ホッパー/受缶容量 | 現行公式ページで確認できず | 現行公式ページで確認できず | 各60g |
| 電源・消費電力 | 現行公式ページで確認できず | 現行公式ページで確認できず | 100V・50/60Hz、60W |
| 定格時間 | 現行公式ページで確認できず | 現行公式ページで確認できず | 5分 |
| 静電除去 | 公式製品ページに搭載の記載を確認できず | 公式のNEXT G発売・特設情報で静電除去装置を案内 | NEXT Gシリーズの公式特設ページで静電除去装置を案内 |
| 低回転・静音の公式説明 | 現行公式製品ページに比較数値を確認できず | NEXT G特設ページは、回転数を「従来品の50%まで」、騒音を「従来品の65%まで」と説明。ただし比較対象・測定条件の詳細は同ページに記載なし | |
| 挽き方の範囲 | 現行の製品詳細ページでは、エスプレッソ用など抽出法別の適合範囲を確認できず。目盛りがあっても全抽出法への適合を意味しない | ||
| 手入れ | 購入した型番の説明書に従う | 中古品に付属する旧NEXT Gの説明書を確認 | 公式特設ページは、静電除去により本体・受缶への粉の付着を防ぎ、手入れを簡単にしたと説明 |
NEXT G特設ページの「50%」「65%」はカリタの当社比です。ナイスカットGとNEXT G2を、この記事で同じ豆・同じ距離・同じ測定器により実測した数値ではありません。したがって「NEXT G2は必ず何dB静か」「必ず半分の速さ」とは言い換えません。
静電気・音・挽く速さはどう比べる?
静電除去はNEXT Gシリーズの公式な特徴
カリタのNEXT G特設ページは、静電除去装置によって粉の飛散と本体・受缶への付着を防ぐと説明しています。ここはメーカーが公表する機能です。ただし、豆の焙煎度、湿度、清掃状態、受け容器によって実際の付着状況は変わり得ます。「静電気が一切発生しない」とまでは広げないでください。
音と味は、条件をそろえない比較に注意
「NEXT G2のほうが静か」「ナイスカットGのほうがおいしい」といった口コミは、使用環境や好みを含む評価です。音を比べるなら、同じ豆量、設置台、測定距離、室内条件が必要です。味を比べるなら、豆、焙煎日、挽き目、粉量、湯量、抽出器具をそろえなければ、ミルだけの差とはいえません。
この記事では実機の並列測定を行っていないため、未実測の音量、粒度分布、処理速度、味の優劣を数値化しません。早朝や集合住宅で音が重要なら、販売店の展示機を同じ場所で確認するか、測定条件を明記した比較資料を探しましょう。
処理速度と低回転は同じ評価軸ではない
NEXT Gシリーズは回転数を抑えた設計を公式に訴求しています。一方、「低回転だから遅くて使えない」「速いミルほど味がよい」とは決められません。1回に挽く豆量、定格時間、投入から粉が落ち切るまでの扱いを確認し、朝に何杯分を連続して挽くかで選びます。
設置場所・使用量・掃除で選ぶ
| 確認したいこと | ナイスカットGが候補になる場面 | NEXT G2が候補になる場面 |
|---|---|---|
| 設置 | 本体に加え、ホッパーへ豆を入れる上部空間と受缶を出す前方空間を実機寸法で確認できる | 同様に上部・前方の作業空間が必要。公式ページは化粧箱寸法と本体寸法を混同しない |
| 1回の使用量 | 普段の豆量と、手元の型番のホッパー・受缶容量を説明書で照合する | 公式容量はホッパー60g、受缶60g。必要量が収まるか確認する |
| 粉の飛散 | 静電除去装置の公式記載を確認できないため、受缶まわりの掃除も想定する | 静電除去を重視するなら公式機能が選ぶ根拠になる |
| 掃除 | 電源プラグを抜き、型番ごとの説明書に従う。カッターの水洗いや分解可否を推測しない。交換部品も商品コード・型番を照合する | |
| 予算 | 公式参考上代52,800円(税込、確認日2026年10月10日) | 公式参考上代77,000円(税込、確認日2026年10月10日) |
価格は公式の参考上代であり、販売価格、在庫、送料、付属品は店舗ごとに変わります。中古の旧NEXT Gでは保証、消耗部品、カッター状態、ホッパーや受缶の欠品も含めて比較してください。安く見えても、部品不足や修理費があれば総額は変わります。
抽出方法と挽き目の考え方
どちらも粒度調整ができるカット式の電動ミルですが、公式製品ページだけから「エスプレッソに最適」と断定できません。エスプレッソは、マシンとバスケットが求める細かさだけでなく、狭い範囲での微調整や再現性が必要です。販売店やメーカーへ、使用するマシン名と抽出条件を伝えて適合を確認しましょう。
ペーパードリップ、ネル、フレンチプレスでも、目盛り番号を別機種へそのまま移すことはできません。最初は中間付近から少量を挽き、抽出時間と味を記録し、一段階ずつ動かします。豆を替えたときも同じ番号で同じ粒度になるとは限りません。
静電気対策を別に検討する場合はRDTで静電気と粉の飛散を抑える方法もあります。ただし、水分の扱いがミルの説明書に反しないかを先に確認してください。
購入前の確認手順
- 新品なら公式一覧で現行製品名を確認する。
- 販売ページの型式・商品コード・色を、公式製品ページと照合する。
- 本体寸法、上部と前方の作業スペース、コンセント位置を実機資料で確認する。
- 普段挽く豆量とホッパー・受缶容量、定格時間を確認する。
- 目的の抽出法、とくにエスプレッソへの適合を販売店かメーカーへ確認する。
- 掃除手順、消耗部品、保証、付属品を含めた総額で比較する。
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検索結果には旧NEXT Gや別色、在庫切れ、中古品が混ざる場合があります。購入前に「NEXT G2」「KCG-17」「61120または61122」が一致するか確認してください。
よくある質問
旧NEXT GとNEXT G2は同じですか?
同じシリーズですが、同一の商品名ではありません。旧NEXT Gは2015年の公式告知でSB/AG、現行NEXT G2はKAK/RB、型式KCG-17・商品コード61120/61122です。中古・販売ページでは銘板まで確認してください。
NEXT G2はナイスカットGより必ず静かですか?
カリタはNEXT Gシリーズについて従来品比で騒音を抑えたと説明していますが、比較対象と測定条件の詳細は特設ページにありません。設置台や室内でも聞こえ方が変わるため、全環境での保証とは扱いません。
NEXT G2なら粉がまったく飛びませんか?
公式には静電除去装置で飛散・付着を防ぐとされています。ただし豆や湿度、清掃状態の影響までゼロになるとは断定しません。粉出口や受缶を説明書どおりに手入れします。
エスプレッソにも使えますか?
公式製品ページに、あらゆるエスプレッソマシンへ適合するとの記載は確認できませんでした。マシン、バスケット、必要な微調整幅を示してメーカーや販売店へ確認してください。
価格だけでナイスカットGを選んでもよいですか?
本体価格だけでなく、静電除去の必要性、設置寸法、使用量、掃除、交換部品、保証を比べます。必要な機能が違えば、安いほうが長期的に合うとは限りません。
まとめ
新品の比較は、ナイスカットG対NEXT G2として行うのが基本です。旧NEXT Gは別枠にし、現行G2の仕様を流用しません。NEXT G2は公式に静電除去、低回転、静音性を特徴として掲げ、型式KCG-17、60W、定格5分、ホッパー・受缶各60gと確認できます。一方、音、味、粒度分布、挽く速度の直接比較は、条件が示された実測なしに断定できません。
最後は、設置場所、1回の豆量、掃除、予算、目的の抽出方法をそろえて比較してください。販売ページでは製品名だけでなく、型式・商品コード・色を公式情報と照合するのが、旧機種との取り違えを防ぐ最も確実な方法です。
